東 東洋(あずま とうよう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.東 東洋の作品を売りたいお客様へ

東東洋は江戸後期に活躍した仙台地方出身の画家です。本格的に画を学んだ狩野派の絵師・狩野梅笑の婿になり、梅笑の姓「東」を継ぎました。東東洋の画風は丸みを帯びた親しみやすいもので、特に鹿の絵の名手として知られています。

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2.東 東洋についての解説

東東洋ははじめに狩野派を学びますが、当時京都で活躍していた丸山応挙の影響を受け、狩野派を離れ四条派の画家として立つこととなりました。東洋の活躍は仙台藩の知るところとなり、藩の出入司支配番外士として藩の画工を命じられます。以後も藩の仕事に携わりましたが、活動の拠点は京都であり続けました。70歳をすぎてから仙台に戻ります。名声を得て帰郷した東洋のもとには、多くの入門希望者が訪れたといわれています。

3.東 東洋の歴史

東東洋は宝歴5年(1775)石越(現在の登牧市)に生まれます。名は洋、字は大洋、幼名は俊太郎、のちに儀蔵、別号に玉峨、白鹿洞。14、15歳の頃狩野派の狩野梅笑の手ほどきを受け18歳で梅笑の養子となり、19、20歳の頃京都に上ります。20代終わりから30代にかけ長崎で方西園(中国人画家)に師事しました。各地を巡って京都に帰ってきた頃には狩野派を離れ、四条派の呉春と親交を重ね、四条派の画家として立つこととなりました。文政8年(1825)仙台に帰郷。天保10年(1839)享年85歳で死去しました。

4.東 東洋の代表作

  • 松に山鳥図(1809)
  • 河図図(1817)
  • 耕織図屏風(1829)
  • 石川昭光像(1837)

5.東 東洋の作品の買取査定ポイント

東東洋は江戸後期に活躍し、各地を遊歴して画を学び法眼位を得た仙台藩御用絵師です。京都を拠点として活動を続け多くの作品を生み出しました。しかし時代経過によりイタミ等がある作品が少なくはありません。それゆえに東東洋の作品の買取査定ポイントは、真に本人の作品である(真作)かはもちろん、作品の状態が非常に重要となります。作品の状態が良質であれば、さらに高額な価格となる場合があります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 箱の有無
  • 本紙の状態(染み、汚れがない)
  • 表装の状態(染み、汚れがない)

6.東 東洋の作品の取引相場価格

東東洋の作品は、模写では3,000円~10,000円で取引されています。真作であれば20,000円~100,000円で取引されています。模写、真作ともに作品の状態が良好なものであり箱、書類等があるものであれば、先に紹介した金額以上で取引されます。また摸写で良質な作品であり、他画家との合作作品が25,000円前後で取引されています。また真作であり、大型サイズ(幅114cm 縦215cm)の良質な作品が550,000円で取引された例もあります。東東洋の作品は、経年により良質な作品が少ないため、保存状態が良く良質な作品に関しては、さらに高額となる可能性があります。

7.東 東洋の作品の買取についてのまとめ

東東洋は狩野派を学び、のち四条派の門に入り、寛政年間には法眼に叙せられた仙台藩の絵師で、その画風は親しみがあると評価されています。経年により良質な作品は多くはありません。良質な作品が市場に出れば、より高額となる可能性があるでしょう。