月僊(げっせん)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1. 月僊の作品を売りたいお客様へ

月僊の作品は、画僧として有名です。幼い頃から得度を受けて仏に身を捧げていますが、絵を書くことも好きだったようです。山水画や人物画を得意としていて、彼が描く人物はどこかもの寂しい感じがすると言われる作品が特徴です。

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2.月僊についての解説

月僊は、仏の修行を続ける中で雲谷派など各諸派を学び、知恩院では円山応挙に師事していく中で、仏の中に身をおく彼ならではの独特な画風を確立しています。台風の被害を受けた建物の襖絵や屏風絵を頼まれていた円山応挙が、病で書けなかったのを月僊が助けたことから名を知られて人気がでます。災害地のために翻弄することや、貧民を助けた画僧としても知られています。

3. 月僊の歴史

月僊は、尾張国の味噌商人の家に誕生し、7歳で得度します。玄瑞と呼ばれ10代から浄土宗の僧となり、桜井雪館から画を学びます。与謝蕪村とも親交があり、様々な角度から独自の画を確立します。誰からの依頼も断らず筆をとり画を描きますが、画料を高く取り蓄財する姿から「乞食月僊」と呼ばれましたが、その資金を基に寂照寺を再建して、1774年に住職となっています。その他報酬は、すべて貧しい人々を助けるような社会福祉に厚い人だったようです。たくさんの画を残して、人々に善行を施しましたが、病で69歳に死去します。

4. 月僊の代表作

  • 『寒山図』(1770年)
  • 『仏涅槃図』(1803年)
  • 『仙人図押絵屏風図』(不明)
  • 『芭蕉図押絵貼屏風図』(不明)

5. 月僊の作品の買取査定ポイント

月僊の作風をよく表した名古屋博物館に展示されている縦が342cm、横273cmもの大きな絵画「仏涅槃図」は、釈迦の肉体の死の情景を描いています。その周りの人々の表情が悲しみを表しているのですが、どこかユニークに描かれていて、月僊の魅力を表しています。そんな独特な表現力のある彼の作品は、色使いにも彼の独特な表現方法で描かれていて人気があるのです。真作で保存状態が良ければ高値で取引されています。

代表的な査定ポイント
  • 本物であること
  • 希少性価値のある作品
  • 絵画の保存性の高い作品
  • 画題の珍しさ

6. 月僊の作品の取引相場価格

月僊の作品は、多くの真作や摸写が出回っています。真作で、掛け軸に描かれた縦190cm×横57cmの「寿老人図」は、45.000円で取引されています。縦109cm、横41cmの「水墨山水」は、染みがありますが12.000円で取引されています。摸写では、縦197cm×横51cm「芭蕉十哲画句」は 2万5千円で取引されていています。安価な摸写もあり、縦93.5cm、横30.5cmの「龍雲図」は千円です。真作の方が高値ですが、模写でも高値で取引されるなど保存状態や希少性によって価格に差があります。他には、巻物全体の長さが8m94cm、幅33cm「百盲図」の絵巻物は200万円と高額な金額の取引があります。

7. 月僊の作品の買取についてのまとめ

月僊の作品は、自分の描いた画の報酬を、自分自身に使わないような善行が溢れる人柄から、多くの人から好感を持たれています。僧侶である月僊が描く釈迦の表情は独特な表現で人気があります。仏道を歩んだ彼の独特な目線から描かれる作品は高値で取引されています。