玉潾(ぎょくりん)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.玉潾の作品を売りたいお客様へ

玉潾は江戸時代中・後期に生きた近江の画僧です。京都永観堂の画僧・玉翁に墨竹画を学びました。20歳を過ぎるころには一家をなすほどの画技を修得し、公卿や名門の人々と交流して、その画名は高かったと伝わっています。田能村竹田には、「筆墨精熟であるが俗っ気がある」と評されました。

このページの目次

2.玉潾についての解説

玉潾は(1751年~1814年)は幼少より理屈っぽい子供であったため、親に西光院の玉翁和尚に弟子入りさせられました。ここで玉潾は玉翁に墨竹を学びますが、竹の絵を描くことばかりに熱中し、再三師匠にたしなめられたといいます。のちに師・玉翁が京都の禅林寺永観堂管長となった折に、新築された玄関の金地の襖に描いた竹の画は、玉潾37歳の傑作となりました。

3.玉潾の歴史

玉潾は宝暦元(1751)年、栗太郡南山田村(現在の草津市)に生まれました。俗姓は馬場、名は正邃、法号は曇空、別号に墨君堂、淵々斎があります。京都永観堂の画僧・玉翁に墨竹を学びました。多芸多能の人物で、茶道、華道、蹴鞠の道も深く究めたと伝わっています。小俣蠖庵に明楽を、江馬細香に水墨画を教えた師でもありました。

4.玉潾の作品の買取査定ポイント

玉潾の作品が市場に出ることは稀ですが、款記に特徴があり、真贋の判断は専門家に委ねるべき画家の一人です。またサイズや画題、保存状態などにより査定価格は変動します。

代表的な査定ポイント
  • 真作であるかどうか(由来や書付などがあればなお良い)
  • 玉潾の署名・落款があるか
  • 画題はなにか
  • どのような仕立てか
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • 傷み具合はどうか(保存状態が良好であれば評価額が高くなります)

5.玉潾の作品の取引相場価格

玉潾の作品は希少です。ネットオークションなどになかなか出ません。得意とした竹の画は特に人気が高く、需要があります。経年による汚れ、箱の傷みなどがあっても買取は可能です。落款やサインから真作であることが証明できれば、思わぬ高値がつく可能性もあるでしょう。

6.玉潾の作品の買取についてのまとめ

玉潾は文人の精神性を象徴するとされる墨竹画の名手でした。作品は市場に出回る数も非常に少ないため、希少価値の高いものとなっております。もし玉潾の作品をお持ちでしたら、ぜひ一度査定に出してみることをお勧めいたします。