平福 穂庵(ひらふく すいあん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.平福 穂庵の作品を売りたいお客様へ

平福穂庵は江戸時代末期から明治時代に活躍した日本画家で、父は染め物を扱う商人でありながら郷土画家として活動し、穂庵の息子もまた明治後期から昭和初期にかけて活躍した日本画家です。日本が外国との交流を持ちはじめた動乱期に、日本画や日本の芸術、文化の礎を築いた画家の一人です。

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2.平福 穂庵についての解説

若いころから師と仰ぐ人に付かず、ほぼ独学で古い絵や風景からその技法や感性を学び、独自の日本画の道を作っていきました。地元秋田や京都、東京を転々としながら、その土地その時に出会った画家や文豪、芸術家、文化人などと交友を持ち、見物をひろげながら、作品は海を渡りパリの展覧会にも出品されました。しかしながら、病にかかり療養のために戻った秋田で、46歳という若さで逝去します。

3.平福 穂庵の歴史

1844年(天保15年)に現在の秋田県仙北市で、平福家の一人息子として生まれます。父の手ほどきで早くから日本画に親しんだ穂庵は、京都にて遊学しながら、鈴木百年などのちに近代日本の日本文化の基礎を築く人たちと豊かな交友を持ちました。1880年ごろから穂庵の絵が評価され始め、秋田県の博覧会や内国絵画共進会などで入賞すると、パリの展覧会に出品されたり、小説家の幸田露伴の挿絵を描いたりと、その活動を広げていきます。しかし東京でこれからというときに病に伏せ、道半ばにしてその生涯を終えることになりました。

4.平福 穂庵の代表作

  • 乞食図(1880)
  • 北海道土人之図(1884)
  • 岩に鷹
  • 乳虎図(1890)

5.平福 穂庵の作品の買取査定ポイント

穂庵は早くに亡くなったため、作品自体はさほど多く残されていないと言われています。代表作は秋田県の美術館などに収蔵されているため、市場に出回る作品は、個人宅からの蔵出しがほとんどです。したがって、真偽を図るものが極めて重要になります。自筆の署名や捺印はもちろんのこと、共箱の有無なども査定を確実に行うための大事なポイントとなります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 状態が良好か(傷や汚れなどの有無)
  • 共箱や資料の有無
  • 大きさ

6.平福 穂庵作品の取引相場価格

ヤフーオークションなどでも真作の確証が難しいために、5,000円程度の出品金額から入札がつかないというものも多く、イタズラに入札されているようなケースも見受けられ、査定の相場がつきにくい現状があるようです。その一方で、昭和に編纂された平福穂庵の画集は、10,000円から20,000円強の値段がつき、その人気の高さが伺えます。しっかりとした査定を望む場合は、オークションに出品するよりも、古美術や骨董の専門家に評価を依頼する方が安全だと言えるかもしれません。

7.平福 穂庵の作品の買取についてのまとめ

平福穂庵は、幕末の動乱期から明治の混乱期、黙々と自身の使命と向き合い、日本画を廃らせることなく次の世代につなぎました。短い人生ながら濃く生きたその精神と想いは、息子の百穂はじめ多くの弟子たちに受け継がれています。