狩野 休円(かのう きゅうえん)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.狩野 休円の作品を売りたいお客様へ

狩野休円は、江戸時代前期から中期に活躍した狩野派の画家です。盛岡藩江戸詰め絵師で、幕府表絵師のひとつである麻布一本松狩野家をおこしました。表絵師は旗本格の奥絵師と違い、御家人格で帯刀は許されませんでした。

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2.狩野 休円についての解説

狩野休円は、幕府表絵師(表絵師とは奥絵師の分家や門人が、幕府から御家人格の待遇を与えられて独立し、一家を構えた狩野家の総称)・御徒町家の三男として生まれますが、朝鮮王国へ贈る屏風の制作や江戸城本丸御殿の再建に参加するなどの功績を認められ、幕府より御家人格の待遇を得て独立、麻布一本松狩野家をおこしました。

3.狩野 休円の歴史

狩野休円は寛永18年に、幕府表絵師・御徒町家の狩野休伯長信の三男として生まれます。名は清信、通称内記。明暦元年に朝鮮通信使来朝の際、朝鮮王国へ贈る屏風を制作し、明暦3年には江戸城本丸御殿の再建に参加しました。幕府から拝領した木挽町屋敷に住み、南部家から5人扶持を支給されました。それにより奥絵師から独立し麻布一本松狩野家を起こし、幕府表絵師のひとつとなりました。元禄16年享年77歳で死去しました。

4.狩野 休円の代表作

  • 『維摩・龍虎図』
  • 『金毘羅祭礼図』
  • 『鯉の滝登り(登竜門)図』
  • 『蘇東坡・龍図』

5.狩野 休円の作品の買取査定ポイント

狩野休円は、幕府表絵師のひとつ麻布一本松狩野家をおこした人物で、狩野派正系に連なる高い画技や表現力を有しています。それゆえに狩野休円の作品の買取査定ポイントは、真に本人の作品(真作)かが大変重要になります。また流通量も大変少なくレアな商品となっていますので、良質で希少な作品が市場にでれば、高額な価格となる場合があります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 作品の希少性
  • 作品の状態(染み、汚れ、破れがない)
  • 表装の状態(染み、汚れ)
  • 箱の有無

6.狩野 休円の作品の取引相場価格

狩野休円の作品は、1,000円~62,000円で取引されています。掛け軸が多く、画のサイズが縦18cm~70cm、幅18cm~50cm、全体サイズが縦140cm~165cm、幅40cm~85cmの作品が取引されていました。多くの作品は真作とは確認されていない摸写とされる作品でした。62,000円で取引された作品は真作でしたが、経年によるシミ、虫食い、傷みが多くありました。それゆえに、希少で良質な作品が市場に出れば、先に紹介した金額以上で取引される可能性があるでしょう。

7.狩野 休円の作品の買取についてのまとめ

狩野休円は、日本絵画史上最大の画派である狩野派の画家で、幕府表絵師のひとつ麻布一本松狩野家を起こした人物です。ゆえに良質で希少な作品が市場に出れば、高額な金額で取引される可能性があるでしょう。