狩野 芳崖(かのう ほうがい)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.狩野 芳崖の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

弟子の育成に力を注ぎ続け、近代絵画の開祖と言われているのが狩野芳崖です。これまでの日本画の風情を大きく塗り替えるような名作を数多く残していて、その作品にはどことなく西洋の香りも感じられます。色鮮やかな西洋の顔料を使用して描かれた優美な作品は、写実性に優れています。国内外からの注目も高く高価買取も期待しやすい作品となっています。

このページの目次

2.掛け軸作家「狩野 芳崖」についての概要

狩野芳崖は幕末から明治時代にかけて、時代が大きく変換するときに活躍した絵師です。室町時代から江戸時代にかけて約400年間活躍した絵師の画派、狩野家の終わりを飾る人物です。芳崖四天王と呼ばれる岡倉秋水や高屋肖哲などの弟子の育成に努め、狩野一門の集大成に大きく貢献しました。当時日本を仕事で訪れていたアメリカ人美術史家フェノロサと懇親があり、自身の絵画には西洋の絵の具が多く使われました。これまでの日本画の概念を大きく覆すような大胆な構図が多く、敏腕政治家・伊藤博文も大きな感銘を受けたと言われています。

3.掛け軸作家「狩野 芳崖」の生い立ちや歴史

狩野芳崖は文政時代の1828年から、明治時代の1888年まで生きた人です。家業は山口県下関の長府藩に仕えていた狩野派の一門。生まれながらに絵師の家に生まれたということもあり、幼い頃から数々の名画に触れる日々を謳歌しました。物心ついた頃には、父と同じ絵画塾に入門し絵の基礎を学ぶなど、研究熱心な一面もあります。
絵が売れるようになり生活が落ち着いてきた晩年には、本多天白や岡倉秋水など弟子の育成に励むようになります。東京藝術大学の設立にも携わった、日本絵画の功績者です。

4.狩野 芳崖の掛け軸作品の代表作一覧

繋馬図(1842年)
駿牛図(1864年)
観音(1883年)

5.狩野 芳崖の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

水墨画の良さと西洋画の良さを取り入れた、狩野芳崖の絵画。仁王図のように大胆でありながら繊細なタッチが特徴的で、豪華絢爛な金を惜しみなく使っている特徴があります。そのため金がぼやけていないもの、紙の保存状態が綺麗なもの、付属品があるものに高価買取のチャンスがあります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 金色が艶やかに表現されているか。
  • 狩野芳崖の名前が刻まれているか。
  • 紙の保存状態が良いかどうか。

6.狩野 芳崖の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

数多くのヒット作を残した狩野芳崖ですが、水墨画を思わせる墨一色のものより、カラフルな絵の具を用いた近代絵画に人気が集まる傾向があります。172cm×54cmの「悲母観音図」は眩い光を映し出す貴重な作品で、およそ28万円で高価買取された歴史もあります。
何かを問いかけている物憂げな「慈母観音」は196cm×63cmで13万円の値が付いています。軸や帯が保存状態の良いものほど、高価買取されています。

7.狩野 芳崖の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

有名な弟子を数々育て、東京藝術大学の設立に大きな尽力をつくした狩野芳崖。幕末から明治にかけて時代のビッグウエーブに軽やかに乗った、人気の絵画師です。西洋画の緻密さと、水墨画の淡さを掛け合わせた斬新な作風が多く、保存状態によっては高価買取の期待も大いにできます。興味をお持ちの方は、お手持ちの作品がいくらくらいの値を付けるのか、一度鑑定に出してみることがおすすめです。

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