寛州 宗潤(かんしゅう そうじゅん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.寛州 宗潤の作品を売りたいお客様へ

寛州宗潤は大正から昭和に生きた臨済宗の僧侶です。姓は井沢、号は泥龍窟、宗潤は諱です。諱とは正式な名前(実名)ということです。泥龍和尚として名が通っています。のちに円福寺の僧堂師家(僧堂を主宰し、修行僧に印可を与える資格を有する者)となり、円福寺の復興に尽力しました。    

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2.寛州 宗潤についての解説

寛州宗潤は16歳で西宮市の海清寺に入り修行を積むとともに書画・茶道・花道・陶芸にもすぐれ、水泳や剣道も得意とする文武両道であった僧侶です。また歌人吉井勇に、多種多様な芸術を身につけたことや豪快な性格を大変好まれ、「酒好きの泥龍和尚明日あたり 来るべき寒さをおもひこもれる」と詠まれるほどの人物です。

3.寛州 宗潤の歴史

寛州宗潤は明治28年(1895)兵庫県の神戸に生まれます。姓は井沢、号は泥龍窟、宗潤は諱です。16歳の時西宮市海清寺の南天棒の異名で広く知られている中原鄧州に師事し、18歳僧堂に入門、禅の修行を積み29歳で京都の八幡円福寺の僧堂に移り、玲竹軒神月撤宗に師事し禅を修学します。37歳、海清寺の住職となり玲竹軒より印可を与えられます。昭和12年(1937)42歳、円福寺住職、僧堂師家に就任。円福寺の経蔵、土蔵新築並びに諸堂を大修理します。昭和29年60歳で遷化されました。

4.寛州 宗潤の代表作

  • 雲水拓鉢図
  • 達磨画賛
  • 雲水連鉢図

5.寛州 宗潤.の作品の買取査定ポイント

寛州宗潤の作品は、優れた書、味わいのある絵をひとつの空間にデザインした品格のある作品ばかりです。また、托鉢をする雲水(修行僧)を描いた作品が多くあります。それらの作品に描かれている雲水の姿は、師である南天棒の「拓鉢図」と酷似しており多くの影響を受けたといえます。寛州宗潤の作品の買取査定ポイントは、真に本人の作品である(真作)かが非常に重要になります。また師である南天棒との合作作品もいくつかあり、合作作品か否かもひとつの査定ポイントです。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 箱の有無
  • 本紙の状態(染み、汚れがない)
  • 表装の状態(染み、汚れがない)

6.寛州 宗潤の作品の取引相場価格

寛州宗潤の作品は、模写で1,000円~10,000円で取引されています。真作であれば5,000円~100,000円前後で取引されています。サイズはおおむね幅30cm~50cm、縦120cm~190cmですが、模写、真作ともに作品の状態が良好なものであり箱、書類等があるものであれば先に紹介した金額以上で取引されます。また双福ものであれば模写で10,000円以上、真作で100,000円以上になります。師である中原南天棒との合作作品であれば作品数も少なく、また南天棒の評価も高いためさらに高額な価格となる場合があります。

7.寛州 宗潤の作品の買取についてのまとめ

寛州宗潤は臨済宗の僧侶で長く住職、僧堂師家を務めた人物です。書、画ともに優れており品格のある作品と評価されています。今後、希少な作品(双福、南天棒との合作作品)、またとても良質な作品が市場に出れば、大きな金額となる可能性があるでしょう