川又 常正(かわまた つねまさ)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.川又 常正の作品を売りたいお客様へ

川又常正は、江戸時代に活躍した浮世絵師です。享保(1716年〜1736年)から延享(1744年〜1748年)にかけてが作画期といわれています 。川又常行に師事し、師の温雅な画風に影響を受けた肉筆美人画を多く残しました。署名は「常正筆」で一貫しており、古典文学や故事をモチーフとした見立絵を得意としていました。芸術的価値が高く、真作であれば高値が期待できる作家です。

このページの目次

2.川又 常正についての解説

川又常正は、見立絵手法を好む、目が離れたなで肩の美人を描くなど、同年代の作家に先行する存在として活躍していました。現存する作品は50点前後と、希少価値の高い作家です。1716年~1751年頃に描かれた『源氏物語 女三の宮図』は、『源氏物語』の「若菜の巻」を題材とした見立絵で、女三の宮を当世風の立美人として描いた作品です。

3.川又 常正の歴史

川又常正(生没年不詳)は、享保から延享にかけて作品を残した浮世絵師で、江戸で活躍しました。狩野派や土佐派、住吉派の影響を受けたとされる師の川又常行は、肉筆美人画を多く残しており、門人の川又常正も師と同じく、純然たる浮世絵の美人画を後世に残しています。作品は芸術性が評価されており、現存している作品のほとんどが、東京国立美術館や鎌倉国宝館、ボストン美術館などに保管されています。

4.川又 常正の代表作

  • 桜下遊女と禿図
  • 桜下詠歌美人図
  • 見立和漢故事人物図
  • 見立松風図

5.川又 常正の作品の買取査定ポイント

査定にあたっては川又常正の確かな落款や印があることが重要です。また真作を証明できる鑑定書や書付があるとよいでしょう。保存状態やサイズ、仕立てによっても大きく査定金額が変動いたしますのでご留意ください。

代表的な査定ポイント
  • 川又常正本人の作品かどうか(鑑定書などがあるか)
  • 川又常正の署名(銘)はあるか
  • 保存状態は良好か(キズや欠けはないか)
  • 素材は何でできているか
  • 付属品はあるか(箱などはあるか)

6.川又 常正の作品の取引相場価格

川又常正の掛け軸作品は、現存している作品のほとんどが美術館などに保管されています。真作であれば、その希少性から高値が期待できます。例えば『黄石公見立て若衆美人園』という作品では、サイズが約76.8cm×横約31.63cmとするものが、230,000円で落札されています。

7.川又 常正の作品の買取についてのまとめ

江戸時代に活躍した川又常正の作品は、現存が確認できているもので、50点前後と非常に稀少性が高く、真作であれば高値が期待できる作家です。『桜下遊女と禿図』に代表されるような美人画は、題材の世界観を芸術性高く表現されています。もし川又常正の作品をお持ちの方は、一度査定に出されることをお勧めします。