小林 永濯(こばやし えいたく)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.小林 永濯の作品を売りたいお客様へ

小林永濯は、江戸時代から明治時代にかけて活躍した日本画家です。中国画から発展した日本画の丁寧な技法に加え、西洋画の濃い陰影法を取り入れた独特な画風は、高い画力に裏打ちされています。見るものを惹きつけ、現代劇画にも通じる表現は、海外でもとても評判です。

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2.小林 永濯についての解説

小林永濯は狩野派の狩野永悳に学び、確かな技術と画力を習得しました。研究を重ね明画や西洋の写実表現なども貪欲に取り入れ、丁寧ながらもメリハリのついた、独特な画風を確立させていきました。その作品は国内よりも海外から非常に高く評価されていて、現存する作品も海外に多くあると言われています。

3.小林 永濯の歴史

天保14年、1843年に日本橋新場にある魚問屋の子として小林永濯は生まれます。13歳になると狩野派の狩野永悳に師事しました。18歳の時には近江国でお抱え絵師の養子となる話が来ましたが、有名な桜田門外の変が起き、話は流れてしまいます。1864年に日本橋で画室を構えましたが、当時狩野派で禁止されていた浮世絵を描いたため批判を受け、浮世絵師へと転向します。この時から河鍋暁斎と親しくしており、1874年には絵師として地位を確立していきました。1890年に持病の肺病が悪化し、享年48でこの世を去りました。

4.小林 永濯の代表作

  • 『黄石公張良図』(1874年)
  • 『天之瓊矛を以て榛海を探すの図』(1880年代)
  • 『菅原道真天拝山祈祷の図』(1880年代)

5.小林 永濯の作品の買取査定ポイント

小林永濯の作品は当時の日本にはないような衝撃的な表現で、日本人よりも欧米人に人気が高く、作品も多くがボストン美術館など海外にあります。近年になって改めて評価され、国内でも注目が集まっていますが、それ故に小林永濯本人が制作した真作であるかどうかが査定時の重要なポイントとなるでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 作品の希少性
  • 作品の状態

6.小林 永濯の作品の取引相場価格

小林永濯の作品の国内での取引相場価格は、流通量が少なく、希少なものの多くは海外に流出してしまっていることもあり、比較的落ち着いています。縦36cm、横24cmの錦絵広告の木版画であれば、36.000千円程で取引されているようです。他にも縦36cm、横26cmの役者絵の木版画は10.000円程です。しかし、小林永濯の作品は美術館に収められることが多いので、希少価値の高い1枚絵の作品が出回れば、非常に高い金額がつくことが予想されます。

7.小林 永濯の作品の買取についてのまとめ

丁寧な技術と西洋の陰影技法を取り入れ、独特な画風で時代を先取りしたとも言われる小林永濯。海外からの評価は著しく、日本でもようやく再認識されてきた画家ですので、もし彼の作品が市場に流通することがあれば高額査定に期待できるでしょう。