近藤 弘明(こんどう こうめい)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.近藤 弘明の作品を売りたいお客様へ

近藤弘明は1924年から2015年まで生きた、東京を中心に活躍した日本画家です。家がお寺だったため、幼少期から仏教に親しんできた影響もあって、仏画を多く描いています。幻想的な花鳥画も多く、強く心に訴える画風が現代も人気を呼んでいます。ここでは日本画家近藤弘明について基礎的な事を学んでみます。

このページの目次

2.近藤 弘明についての解説

近藤孔明は本名はひろあきです。父より幼少期から日本画の基本を学んでいました。日本画家として頭角を表し始めたのは、1954年創造美術展で受賞して以降です。初期の作品は幻想的な花鳥画が見られ、仏教への心酔に伴い菩薩画も多く描かれています。伝統的な花鳥画もあり画風の幅広さを思わせます。遠近法を取り入れた独自の世界を確立、紺綬褒章を2度受賞しています。日本を代表する画家です。

3.近藤 弘明の歴史

最初は仏画をたしなんでいた父の手伝いをしながら、画材の扱い方を取得します。中学時代にデッサン教室に通い洋画の技法を学びます。1941年中学卒業後常岡文亀から植物写生を学んだ後、1943年現代の東京芸大に進学、巨匠山本丘人に師事し日本画家として本格的に歩み始めます。1950年第3回創造美術展に初入選を果たしたのを機に、ほぼ毎年入選を繰り返し注目を集めます。1971年 第1回山種美術館賞展優秀賞、75年日本芸術大賞受賞、2000年4月紺綬褒章を受章、名実と共に巨匠となります。

4.近藤 弘明の代表作

  • 秋の花

5.近藤 弘明の作品の買取査定ポイント

近藤弘明作品の右下もしくは左下に弘の一文字だけの朱印の隣に、弘明と手描きでサインされています。作品によっては朱印だけの場合もあるので、わかりづらいのですが、まずはここを確認します。これで近藤弘明自身の作品だとわかります。作品によっては裏に画題と合わせて弘明サイン入りのシールが貼ってある時もあります。保存状態の良しあしや傷の有無も重要です。額付きで持参すれば額も含めて査定されます。画集からの印刷版であっても額付きで美品であれば、それなりの評価がされます。

代表的な査定ポイント
  • 仏教
  • 洋画の技法
  • ボタニカルアート
  • 直筆のサイン
  • 朱印
  • 良品

6.近藤 弘明の作品の取引相場価格

近藤弘明の買取相場は平均10000円前後になります。たとえば2018年7月から2019年7月までの1年間に、ヤフオクに出品された作品の1つ”心の華”は、80,000円の評価額でした。約25号(54cm×77cm)の大作で高級額縁付き、日本芸術大賞、山種展優秀賞受賞した作品の原画です。510円で落札された”牛”は木版画ですが、若干の傷あり額付きで27.5cm×22cmの小品です。子牛および虎をテーマにした手彩入り銅版画は、いずれも40cm×30cm、44.5cm×36cmで1000円で落札です。37cm×35cm額付きの”魂曉”は6500円で落札されています。

7.近藤 弘明の作品の買取についてのまとめ

市場に出回っている近藤弘明作品は、額絵がほとんどでその多くが花鳥絵もしくは仏画の彩色画です。高値がついているのは紙本が目立ちます。テーマが花と蝶あるいは月など典型的な幻想画で、お部屋に飾った時に癒し効果も期待できます。良品ならば小品でも数1000円になります。ぜひ出品をご検討ください。