久保田米僊(くぼた べいせん)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.久保田 米僊の作品を売りたいお客様へ

久保田米僊の作品は、多くの賞を受賞しています。日清戦争中に従軍画家として残した画報があることや、国内外の博覧会に出品をするほどの実力の持ち主でありながら、政治活動に加担することや、森鴎外ら各界の知識人との交流も多く、画家としてだけではなく幅広く活躍した画家として有名です。

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2.久保田 米僊についての解説

久保田米僊は、1852年に、京都錦小路東同院に生まれます。本名は久保田満寛ですが、幼いときは米吉と呼ばれていました。その後、米僊米仙、漁村、錦鱗子、紫桜庵、塵芥頭と号されていきます。割烹料理店の一人息子として生まれましたが、描くことが好きで、よく父親と対立していたので、密かに深夜描いていたと言われていいます。父親に内緒で四条派の鈴木百年に師事し、独学で歴史風俗を学んでいます。

3.久保田 米僊の歴史

明治維新後、第二回京都博覧会で「奔馬」を描いています。油絵も学んだ記録もありますが作品は確認されていません。1878年頃には京都府画学校の設立にも携わっています。1882年の第一回内国絵画共進会では審査員をつとめ、1884年の第二回目には「朧月夜」を出品し最高賞を受章、1889年にはパリ万博博覧会に「水中遊漁」を出品し金賞を受賞し、1893年には、シカゴ万博に「鷲図」を出品と精力的に活動しますが、晩年は失明し俳句などに安らぎを求め、55歳で世を去ります。息子は日本画家や舞台芸術家の久保田金僊です。

久保田 米僊の代表作

  • 『孟母断機図』(1874年)
  • 『十六羅漢図』(1878年)
  • 『蔦もみじ』(1882年)
  • 柘榴金衣百子・薔薇花』(1887年)
  • 『大津絵図十種』(1894年)

5. 久保田 米僊の作品の買取査定ポイント

久保田米僊の作品は、師である鈴木百年の作風をよく引き継いでいて、評価の高い作品です。保存状態が良くて真作であれば、高価格での取引が見込めます。画家の模写よりは本物であることも大事ですが、希少性が認められることで高値を期待できます。また、発見されていない油画が見つかれば高値で取引されることは間違いないでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 本物であること
  • 希少性価値のある作品
  • 絵画の保存性の高い作品
  • 画題の珍しさ

6. 久保田 米僊の作品の取引相場価格

久保田米僊の作品は、真作の場合で、縦135cm、横38cmの紙本肉筆で「和尚花生図」が8.000円の金額で取引され、掛け軸に描かれた縦137.5cm横48.5cmの「雪景山水画」は10.000円以上の金額で取引されています。ほとんど同じサイズの真作の場合で「岩上観音図」や「水辺の藤小禽図」など15.000千円から20.000円ほどの金額で取引されています。摸写の場合は、縦220cm、横65cmの「釣り人」で1.200円前後の取引金額ですが、「蔵」も摸写ですが、10.000円ほどの金額で取引されています。

7.久保田 米僊の作品の買取についてのまとめ

久保田米僊の作品は、鈴木百年の師風を引き継ぐ画風として様々な賞を受賞している画家です。惜しくも晩年は失明してしまい、俳句などを残していますが、人物や花鳥画を描くことを得意としている彼の作品は真作であれば高い値段での取引が可能ですし、模写の場合も希少性があれば高値が期待できます。