久保田金僊(くぼたきんせん)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1. 久保田 金僊作品を売りたいお客様へ

久保田金僊の作品は、文展での「庭の一隅」で初入選しています。父親の久保田米僊の影響や京都府画学校で学ぶことで実力を付けた画家です。日清戦争や日露戦争では、戦争画を描くことや、「日本のをどり」などの著書を残すなど画家としての才能以外にも長けていたようです。

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2. 久保田 金僊についての解説

父親が久保田米僊、兄が久保田米斎と家族の影響を受けた芸術家で、絵画の他に舞台装置や時代考証にも長けていたようです。画風は父親を師として学んでいることから、父親の画風を受け継いでいます。父親と共に日露戦争にも従軍する経験もあり、1908年に絵の勉強のために渡米し、松坂屋の社長との出会いをきっかけに宣伝部長として55歳まで勤務しながら文展への出品をしています。

3. 久保田 金僊の歴史

久保田金僊は、久保田米僊次男として京都市に1875年に誕生します。父親である久保田米僊を師として学び、京都府画学校で四条派を学びます。19歳のときに父親の久保田米僊と上京して、日清戦争の戦況を報道しました。その後、1892年日本青年絵画協会の絵画共進会に「敗荷雙鴨」1896年「海嘯後光景」「農夫摘蔬図」など出品、1897年には「天女来降」「夏の暮」などを出品し褒賞されています。1946年頃から直腸癌のため体調をくずし床に臥せることが多く、老衰で1954年に79歳で死去しています。

4. 久保田 金僊の代表作

  • 『庭の一隅』(大正4年)
  • 『従軍画譜』(明治後期)
  • 『細身良氏画伝』(1944年)
  • 『虎図襖絵』(1944年)

5. 久保田 金僊の作品の買取査定ポイント

久保田金僊の作品は、父親の米僊と従軍記者として親子で戦争画を描くなど時代を肌で感じながら報道画家として、描いてきた画家です。舞台装置に携わるなどの才能もあり、父親の影響を受けながら、芸術を愛して表現する確かな力を持った作品には価値があります。保存状態が良いことや、真作であること、希少性が認められれば、高値で取引されています。

代表的な査定ポイント
  • 本物であること
  • 希少性価値のある作品
  • 絵画の保存性の高い作品
  • 画題の珍しさ

6. 久保田 金僊の作品の取引相場価格

久保田金僊の作品は、全体の寸法が89cm×36cm「西行法師」、絹本、肉筆、薄い焼け染みや虫穴があるものが1千円で取引されています。真作補償のある、掛け軸として描かれた縦180cm、横61cmの「富士山水図」が1千4百円で取引されています。高額で取引されているのは、縦106cm、横21.5cmの掛け軸に描かれた「雪景色」は、軽い染みや折れ、皺があるものでも2万円取引されています。多少の汚れや染みがあるのですが、縦125cm、横66cmの「宝舟」は1万円で取引があります。

7. 久保田 金僊の作品の買取についてのまとめ

父親や兄などに囲まれ芸術家として花が開く素地のあった、才能がある久保田金僊の作品は、日本青年協会や絵画共進会で活躍するなど実力のある画家として認められています。真作で保存状態が良ければ、高値が期待できます。