森 緑翠(もり りょくすい)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.森 緑翠の作品を売りたいお客様へ

森緑翠は昭和から平成にかけて活躍した日本画家です。数多くの作品を手掛けて、院展や文展などでも活躍しました。名古屋造形芸術短期大学顧問を務め、1998年には文化庁より地域文化功労者として表彰されました。

このページの目次

2.森 緑翠についての解説

森緑翠は昭和から平成にかけて活躍した日本画家です。院展・新聞店・日展などで数々の賞を受賞しています。若いころは当時不治の病として恐れられていた肺結核を患っており、戦時中は兵役免除となるほどでした。戦後は肺結核が悪化し、制作活動を中断して豊橋で10年の療養生活を余儀なくされます。しかしその後も画家としての活動を続け、豊橋を代表する日本画家の一人となりました。

3.森 緑翠の歴史

森緑翠は1917年に東京都江東区の深川に生まれました。父である森暁紅は演芸評論家として活躍した人物でした。13歳になった1930年に中村岳陵に師事して蒼野社に入門し、院展や新文展で入選を果たします。野島青茲の紹介で日本画研究グループの一采社に参加して一層絵画に取り組むと1943年に新文展で特選となり、メキメキと頭角を現わしはじめました。1949年に肺結核の療養のため、一旦活動を10年中断しますが、新日展で特選となり中央画壇に復帰します。その後白土会を結成し、中心的な役割を果たしました。

4.森 緑翠の代表作

  • 檜(1943)
  • 少女(1959)
  • 顔(1963)

5.森 緑翠の作品の買取査定ポイント

森緑翠の作風は、白士会で活動し始めると大きく変わりました。エキゾチックな風物や詩情に満ちた絵画を作るようになりました。今取引されているのは、その頃の作品が多いようです。絵画のため、額縁に入っているものの方が高く取引されています。本人が描いたことを証明できるようなサインなどが入っていることが、査定の際には重要視されます。また、絵の大きさや出来栄え、希少性などによって価格が大きく変動するでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 額縁の有無
  • 絵画の状態(シミ ヤケなど)
  • 希少性

6.森 緑翠の作品の取引相場価格

森緑翠の作品は、主に6000円前後と比較的手に入りやすい価格となっています。サイズは大きいもので高さ38cm、横29cmの6号サイズです。額縁はそれよりも一回り以上大きいものが通例です。絵画の内容は風景画やかっぱの絵など、家に飾ると思わず微笑んでしまうような内容のものが多いです。現在取引されているものは昭和中期以降のものが多いですが、療養生活に入る前の昭和初期の頃の作品があれば、数が少ないため高値で取引される可能性もあります。

7.森 緑翠の作品の買取についてのまとめ

森緑翠は豊橋を代表する日本画家です。人柄を反映したかのような温雅で繊細な作品は、豊橋の人々に大変親しまれています。病気をしたことで、その人生観が作風に表れているのでしょう。今後希少性の高い作品が出てくると、思わぬ高値となる可能性もあるかもしれません。