野口 小蘋(のぐち しょうひん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.野口 小蘋の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

野口小蘋は花鳥山水を得意とした女流画家です。気品ある画風は皇室や宮家にも好まれ、御用画を数多く手がけました。奥原晴湖とともに「女流南画家の双璧」と呼ばれた画家だけに、高値での買取も期待できる作家といえるでしょう。

このページの目次

2.掛け軸作家「野口 小蘋」についての概要

野口小蘋は明治・大正期に活躍した画家です。医者の娘に生まれ、華族女学校教授・女性初帝室技芸員・大正天皇の即位式御大典祝画献上屏風拝命など、数々の栄誉を得た小蘋ですが、決して順風満帆な人生だったわけではありません。早くに父を亡くし、16歳から小蘋は画をもって母を養いました。その後商家に嫁ぎますが夫は事業に失敗。再び小蘋が画で一家の家計を支えたようです。困難の都度、小蘋は類い稀な画才と教養で運命を切り開いていきました。そして女性の活躍が難しい時代、南画界の大家と称されるまでにいたったのです。

3.掛け軸作家「野口 小蘋」の生い立ちや歴史

野口小蘋は1847年、大坂難波の漢方医の長女に生まれました。日根対山に師事し画を学ぶ傍ら、日下部鳴鶴や巌谷一六ら多くの文人と知己を得ました。のちに甲府商家野口家に嫁ぎ一時画から離れましたが、上京後再び画業に専念し、数々の博覧会や共進会で入賞を重ねていきます。その気品あるやわらかい画風は皇室にも好まれ、宮家の画学教師もたびたび務めました。1904年に帝室技芸員、1907年に文展審査員、1915年大正天皇の即位式には御大典祝画献上屏風を拝命するなど、当代の閨秀(けいしゅう)画家の頭目として活躍しました。

4.野口 小蘋の掛け軸作品の代表作一覧

  • 西王母図(1890年)
  • 蘭亭曲水図屏風(表)・芦雁図屏風(裏)(1900年)
  • 春秋山水図屏風(明治後期)
  • 渓山清趣図(1912年)

5.野口 小蘋の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

明治・大正期の閨秀画家として人気の高い画家です。高値での買取には間違いなく野口小蘋の真作であることが条件ですが、他にも作品はどれくらいのサイズか、保存状態はどうか、箱があるかないかなどによっても査定額は大きく変動します。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 野口小蘋本人の作であるかどうか(野口小蕙などの鑑定書や証明書があればなお良い)
  • 作者の署名(銘)があるか
  • 保存状態は良好か(欠けなどはないか)
  • 素材は何でできているか
  • 付属品は揃っているか(共箱・共布・栞などが残っているか)

6.野口 小蘋の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

野口小蘋の作品はネットオークションなどで真筆保証のついたもので、63,000円の値段がついたものがあります。作品名は『長生冨貴図』で、サイズは掛軸全体が長さ145cm、横幅71cm、状態は「中身絹に少し時代あり 幅時代しっかりしています」となっています。真贋不確かな模写とされるものでも18,999円で落札された実績があります。作品名は『柳塘春靄・秋江晩嶋図』で、双幅。各サイズは掛け軸全体の長さが185cm、横幅55cm、画寸112cm×42cm、状態は「合箱 絹本 本紙シミが有ります」となっています。

7.野口 小蘋の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

奥原晴湖とともに明治の女流南画家の双璧と称された野口小蘋。女性らしいやわらかさと気品ある画風で多くの人に愛されてきました。評価も高く高値での買取を十分期待できる作家です。代表作は宮内庁の他、山種美術館、東京国立博物館、シカゴ美術館等、一流美術館に所蔵されており、作品によってはかなりの高額査定になる可能性もあります。野口小蘋の掛け軸作品をお持ちでしたら、是非一度査定に出されてみることをお勧めいたします。

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