石 濤(せき とう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.石 濤の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

石濤は、中国絵画の伝統を脱し強烈な個性あふれる画風で新境地を拓いた、清朝きっての画家の一人です。類まれな抒情性と幽玄さが特徴の山水画は高い評価を得るとともに、後世の大家にも多大な影響を与えました。希少価値の非常に高い作家です。とくに真作は高値がおおいに期待できます。

このページの目次

2.掛け軸作家「石 濤」についての概要

明の王家に生まれた石濤の人生の始まりは、父親が獄死し自分の身を守るために出家する、という壮絶なものでした。しかし、この経験が強烈な反逆精神を育み、石濤の画業を既成概念にとらわれない唯一無二なものにしています。八大山人などとともに「四画僧」と称され、黄山派の大家としても評価の高い、希代の作家です。

3.掛け軸作家「石 濤」の生い立ちや歴史

石濤は1642年、靖江王府(現在の広西チワン族自治区桂林市)に生まれました。明王室の子孫にあたり、俗称は朱若極で、字が石濤であり、後に道号としています。4歳で父が反逆罪で獄死、追手から隠れるため出家し僧となった石濤は、人生の鬱屈を抱えたまま書の古典の模写に打ち込み、山水画や花鳥画の技法の習得にも熱中しました。諸国を転々とする中で29歳で黄山にも訪れ絶景を作品に残しました。40代後半で北京に赴き、清の康煕帝の厚遇を得ようとします。しかし希望は叶わず、画家として生きることを決意、晩年は揚州に落ち着きいっそう絵画に専念しました。1707年、66歳で波乱の生涯を閉じました。

4.石 濤の掛け軸作品の代表作一覧

  • 山水図十二屏(1671年)
  • 黄山図巻(1699年)
  • 廬山観瀑図軸

5.石 濤の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

作品の価値は非常に高く、本人肉筆の真作となると入手困難な状況です。山水画で有名ですが、書の世界でも「石濤5書体」を発展させるなど高名な作家です。書、画ともに大変貴重で、真作ともなると、高額査定とのなる可能性はいっそう高くなります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 保存状態は良好か(傷やシミ、カビなど汚れがないか)
  • 作者本人の作品であるか(証明書や鑑定書があとなお良し)
  • 作者のサイン(落款)があるかどうか
  • 付属品が保管されているか(箱・袋・軸など)
  • 装丁がされているか
  • 作品の尺はどうか

6.石 濤の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

本人真作の作品が出回るケースは多くないと言え、印刷本であっても数万円の値をつけることもあります。真作の査定額はさらに上昇しており、肉筆保証された二幅の掛け軸が対となった書の作品は、301,888円で落札されました。この作品は、落款や署名もあり、軸先、紐などの付属品と桐箱もついていることに加え、作品自体が素晴らしい隷書のものでした。そして、『花卉冊頁』という縦約27cm、横約22cmの12枚の書画は、「時代による汚れ、スレ等」ありましたが、肉筆保証済みで、落款、署名もあり、淡彩の表現も残っている作品となっており、490,500円の高額での落札となりました。特に真作の場合、高値を呼ぶ可能性が高い作家です。

7.石 濤の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

石濤は、現世では叶わなかった栄達の夢を芸術の世界で見事に果たしました。個の煌めきあふれるその作品には、惜しみない賛辞が贈られています。書と画ともに非常に高い評価を受けていますので、印刷されたもの、肉筆のもの、どちらのケースであっても、ぜひ査定に出されることをおすすめいたします。

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