杉浦 非水(すぎうら ひすい)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.杉浦 非水の作品を売りたいお客様へ

杉浦非水は、明治から大正、昭和にかけて図案家として活躍した人物です。元来は日本画を学んでいましたが、洋画家であった黒田清輝からの指導をきっかけに図案家に転向し、のちに三越呉服店「春の新柄陳列会」のポスターデザインで広く世に知られるようになりました。日本のグラフィックデザイン創成期を担った重要人物の1人で、高価買取が望めます。

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2.杉浦 非水についての解説

日本近代デザインにおける前段階的仕事を成したと言われる杉浦非水は、ポスターの研究会である「七人社」を結成する以前、装丁や雑誌のデザインを手がける図案家でした。「アール・ヌーヴォー式図案」を学び、その後は杉浦非水独自の非水型図案を確立しましたが、ポスターという広告媒体の出現により、たちどころにその図案を応用し、ポスターデザインに適用しました。日本におけるモダンデザインの先駆者として高く評価されています。

3.杉浦 非水の歴史

愛媛県松山市に生まれ、元は図案ではなく日本画を学んでいた杉浦非水。1897年の上京後、洋画家である黒田清輝から洋画や欧風図案の指導を受けたことをきっかけに、図案家となります。その後は大阪三和印刷所に勤め図案部主任に就任するも、翌年図案部が解散。島根に居を移し、1904年には教諭として島根県の中学校教員となります。その翌年再び上京し、新聞社に入社。1908年に三越呉服店の嘱託デザイナーとなり、その後多くの話題作を世に生み出すこととなりました。

4.杉浦 非水の作品の買取査定ポイント

杉浦非水の作品の多くは図案化としてのものが多数を占めるため、大量発行されたポスターなどでも、状態が良ければかなりの高値が期待できます。杉浦非水は現在でも根強いファンがおり、多少の経年による劣化などはあっても、しみや破れなどがなければ高額査定につながりますので、まずは状態の良さをチェックしてください。

代表的な査定ポイント
  • 希少な作品であるか
  • 人気の作品であるか
  • 当時の印刷物であるか
  • シミ汚れ、欠けなどがなく保存状態は良好か
  • 真作であるかどうか

5.杉浦 非水の作品の取引相場価格

三越呉服店のデザイナーとして働き、退職後も様々な図案を手がけた杉浦非水は、カルピスや地下鉄開通時のポスターやパッケージなども多く手がけました。当時のポスターは状態が良ければ高額での取引もされています。オークションで落札された実例については、当時のポスター『三越呉服店、新館落成』とするもので、107cm×77cmのものが366,500円の値がつけられた実績があります。経年による紙の痛みが多少ある場合でも、当時のポスターであれば高値がつく可能性が高いです。

6.杉浦 非水の作品の買取についてのまとめ

日本近代デザインの礎を築いた巨匠、杉浦非水。同氏の手がけたポスターは今でも非常に人気が高く、当時のポスターを比較的良い状態であれば高額査定も大いに期待できます。作品をお持ちのお客様は、ぜひ一度査定に出してみてはいかがでしょうか。