住吉 広澄(すみよし ひろすみ)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説

1.住吉 広澄の作品を売りたいお客様へ

住吉広澄は江戸時代前期の画家です。住吉派の祖・住吉広通(如慶)の長男で父如慶の画業を継ぎ、江戸幕府の奥絵師として大和絵を江戸に定着させ、住吉派隆盛の礎を築きました。通称は父と同じ内記で、その子孫も代々内記と称し住吉派を形成、幕府に仕えました。

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2.住吉 広澄についての解説

住吉広澄は、父如慶に次いで京都から江戸に召し出され幕府の御用絵師となりました。これより以後住吉派は代々幕府の御用絵師を務めることになり、狩野派に独占されていた幕府の絵師に、大和絵の住吉派が初めて進出したことになります。その作風は父如慶の画風をよく受け継いでいますが如慶と比べ一段と繊細さを加え、彩色と鮮麗さを増して一層装飾的になっています。

3.住吉 広澄の歴史

住吉広澄は寛永8年に京都に生まれます。通称内記、号は具慶、別号に松岩があります。延宝2年父如慶(広通)と同様、剃髪・得度。法名を具慶と号します。延宝7年父如慶が未完成に終わった「東照宮縁起絵巻」を完成させ江戸に持参します。天和3年京都から江戸に移住し、幕府の御用絵師となりました。元禄4年奥医師並に昇進、法眼に叙せられました。宝永2年に享年75歳で死去し、京都廬山寺及び東都護国寺に葬られました。

4.住吉 広澄の代表作

  • 『洛中洛外図巻』
  • 『多武峰縁起絵巻』
  • 『都鄙図巻』
  • 『宇治拾遺物語絵巻』

5.住吉 広澄の作品の買取査定ポイント

住吉広澄は、父如慶によって再興された住吉派を江戸における大和絵系画派の中心的な存在として繁栄させました。作品は絵巻物が多く、特に人物画に優れていました。近年、住吉派の研究が多くされ、住吉派に関する書跡が出版、販売されるなど、その評価はさらに高まっています。それゆえに住吉広澄の作品の買取査定ポイントは、真に本人の作品(真作)かが大変重要になります。また流通量も大変少ないので、良質で希少な作品が市場にでれば、高額な価格となる場合があります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 作品の希少性
  • 作品の状態(染み、汚れ、破れがない)
  • 表装の状態(染み、汚れ)
  • 箱の有無

6.住吉 広澄の作品の取引相場価格

住吉広澄の作品は、真作で120.000円~2000.000円で取引されています。また、父住吉広通(住吉如慶)との合作作品が120.000円で取引されていました。おおむねどの作品においても経年劣化による傷みがみられました。住吉広澄は父・住吉広通と同じく住吉派でその評価も高くなっています。また、父・住吉広通に比べ流通量も大変少ないレア商品となっていますので、希少で良質な作品が市場に出れば、先に紹介した金額をさらに上回る金額で取引されるでしょう。

7.住吉 広澄の作品の買取についてのまとめ

住吉広澄は、伝統的な大和絵を江戸に広め、住吉派隆盛の礎を築いた大和絵画家です。その作風は、父・住吉広通を越えるものとして評価が高まってきています。流通量は決して多くはありません。それゆえに良質で希少な作品が市場に出れば、さらに高額となる可能性があるでしょう。