住吉 広行(すみよし ひろゆき)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説

1.住吉 広行の作品を売りたいお客様へ

住吉広行は、江戸時代中期から後期に活躍した住吉派の大和絵画家です。実父は住吉家に学んだ画家板谷桂舟ですが、住吉家の5代目となり住吉派に代々受け継がれている内記を号し、住吉派の歴代画家同様幕府の御用絵師として絵所に勤めました。

このページの目次

2.住吉 広行についての解説

住吉広行は江戸幕府の御用絵師としての画事をこなす一方、山城、大和の古社寺の宝物調査にあたり「寺社宝物展閲目録」をまとめました。また、古画の鑑定や、尾張藩主・徳川宗睦の命で「東照宮縁起絵巻」の摸写を完成させるなど、模写も数多く行っていました。その作風は住吉派の画風をよく受け継いでおり、人物画を得意としていました。

3.住吉 広行の歴史

住吉広行は宝暦5年、住吉家4代目の広守の高弟子・板谷桂舟の長男として生まれます。通称内記、号は景金園といいます。住吉広守の養子となり住吉家5代目を継ぎました。天明元年江戸幕府の御用絵師となりました。寛政2年の内裏新造に際しては、紫宸殿の「賢聖障子絵」制作に従事しました。また、老中松平定信の命により柴野栗山や屋代弘賢と山城、大和の古社寺の宝物調査し、寛政4年「寺社宝物展閲目録」をまとめました。文化8年享年57歳で死去しました。

4.住吉 広行の代表作

  • 『聖賢図屏風』
  • 『和歌三神図』
  • 『源氏物語須磨巻絵巻』
  • 『舞楽図』

5.住吉 広行の作品の買取査定ポイント

住吉広行は、大和絵系画派として広く知られた住吉派の大和絵画家です。作品は絵巻物が多く、特に人物画に優れていました。近年、住吉派の研究が多くされ、住吉派に関する書跡が出版、販売されるなど、その評価はさらに高まっています。それゆえに住吉広行の作品の買取査定ポイントは、真に本人の作品(真作)かが大変重要になります。また流通量も多くはなく、良質で希少な作品が市場にでれば、高額な価格となる場合があります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 作品の希少性
  • 作品の状態(染み、汚れ、破れがない)
  • 表装の状態(染み、汚れ)
  • 箱の有無

6.住吉 広行の作品の取引相場価格

住吉広行の作品は、模写で1,000円~32,000円、真作で5,000円~100,000円で取引されています。また、模写で3副対の作品が128,000円で取引されていました。おおむねどの作品においても経年劣化による傷みがみられました。近年、住吉派は注目され研究されており、評価も高まっています。また住吉広行は「書画・骨董作家辞典」おいて2,400,000円の評価となっています。それゆえに、希少で良質な作品が市場に出れば、先に紹介した金額以上で取引されるでしょう。

7.住吉 広行の作品の買取についてのまとめ

住吉広行は、伝統的な大和絵の流れをくむ住吉派の大和絵画家です。その作風は住吉派の画家として評価が高まってきています。流通量は決して多くはありません。それゆえに良質で希少な作品が市場に出れば、さらに高額となる可能性があるでしょう。