田能村 小篁(たのむら しょうこう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1. 田能村 小篁の作品を売りたいお客様へ

田能村小篁は、明治期の南画家である田能村直入の孫に当たり、父田能村小斎も同様に文人画家で、田能村小篁はこの祖父と父のもとで南画と唐詩選などを学びました。田能村小篁を含め、祖父3代での合作もあり、楽しみの多い作品もみられます。

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2. 田能村 小篁についての解説

田能村小篁の画風は、祖父田能村直入及び父田能村小斎から絵を学んだこともあり、南宗画として花鳥図や山水画を得意とする作家の一人です。作品には、布袋や弁財天・大黒様を描いたものもあり、写実的というよりも筆の勢いを使った豪快な作品もみられます。また、田能村小篁は、祖父田能村直入が編纂した画帖の作成にも携わりました。無款直入先生畫山水帖と、外帙の題字と題箋を記したのは田能村小篁で、晩年の田能村直入が亡くなる直前までえがいたとされています。

3. 田能村 小篁の歴史

田能村小篁は、田能村小斎の子供として明治12年に生まれ、本名は直太朗と名付けられました。祖父・父ともに南宋画の教えを受け、自身も南画家として活躍します。祖父・父ともに三代での合作といった作品もあり、父田能村小斎が絵を描き、祖父田能村直入が賛を入れ、田能村小篁が岩と水を描いたといった作品もみられます。ただ、惜しむらくは、田能村小篁が若くしてこの世を去ったことでしょう。田能村小篁は、明治43年5月27日に亡くなり、享年は32歳といった若さでした。こののち、傷心もあったのか祖父父ともに、5年後には3人とも亡くなってしまいます。

4. 田能村 小篁の代表作

  • 南極寿翁
  • 弁財天図
  • 直入先生壽像図

5. 田能村 小篁の作品の買取査定ポイント

田能村小篁は、32歳という若さで亡くなったことから、さほど多くの作品は残されていません。ただ、明治に活躍した作家ということもあり、現存する作品のいくつかはオークションなどでも見ることができます。偉大な祖父や父をもつ田能村小篁は、どうしても小粒に見られがちですが、掛け軸など存在感のある作品も見受けられます。

代表的な査定ポイント
  • 付属品あるいは付属部の保存状態
  • 絵画作家の歴史
  • 共箱・箱書きの有無
  • 保存状態の良しあし (シミ、カビ、しわ、破れ、日焼け、色落ち、虫食いなど)

6. 田能村 小篁の作品の取引相場価格

田能村小篁の作品で、比較的流通量の多いのが掛け軸に仕立てられたものです。真作として、作品 目出鯛は、横約45㎝×縦約40.5㎝ 表層 横約54㎝×縦約145㎝と比較的小ぶりな作品ですが、勢いのある筆で描かれたユニークな鯛と花一輪、そして歌が書かれた存在感のある作品ですが、18,000円からと大変お求めやすい価格からスタートしています。

7. 田能村 小篁の作品の買取についてのまとめ

田能村小篁は、若くしてこの世を去ったことから、あまり多くの作品が残されていません。また、大作なども非常に少なく、出回る作品のうちその多くは、掛け軸といった作品が多いようです。ただ、価格面は比較的お手ごろですので、気軽に床の間などに飾るにはぴったりと言えるでしょう。