立原 杏所(たちはら きょうしょ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1. 立原 杏所の作品を売りたいお客様へ

立原杏所は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した絵師で、代々水戸藩に仕えた武士であったと伝えられています。水戸藩7代藩主・徳川治紀、8代・藩主斉脩、9代藩主・斉昭の3代に仕え、学者として南宗画あるいは文人画にたぐいまれなる才能を発揮しました。

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2. 立原 杏所についての解説

南宗画は南画・文人画とも呼ばれ、中国の南宗画を範として確立されたもので、日本南画とも呼ばれています。立原杏所は、現役の武士でありながら、南画家としても活躍し、花鳥画や山水画を得意とした人物です。祖父立原蘭渓・父翠軒とともに代々大日本史を編さんする水戸藩彰考館管庫で役を務め、父翠軒はその総裁でもありました。南宗画は幼い頃から絵を学び、様々な著名な師から指示を受け、中国の元代から明・清の絵画からその画風を学びとったといわれます。

3. 立原 杏所の歴史

立原杏所は、水戸藩の藩儒であった立原翠軒の長男として生を受け、武士として水戸藩に仕えながらも、絵師としての地位を確立していきました。様々な絵師や僧侶から画法を学び、自らは中国清代の画家、惲寿平・沈南蘋の画風や画技などの編纂を重ねていきました。立原杏所の画風は、筆勢が強く爽快な表現などが顕著に表れた作品が多く、花鳥画や山水画を得意としています。17歳で家督を継いだ立原杏所は、絵画の技法を追求していき、ついには渡辺崋山などと共に文晁四天王として名を連ねるようになりました。

4. 立原 杏所の代表作

  • 芦山鴛鴦図(1814年)
  • 葡萄図(1835年)
  • 花木図
  • 向崗花甸図屏風
  • 雪中小禽・柳下水禽図

5. 立原 杏所の作品の買取査定ポイント

立原杏所の作品は、重要文化財や重要美術品に指定されているものも多く、強い筆の勢いと一筆で幅の広い線に濃淡をつける技法を活用し、爽やかな表現方法が立原杏所の見どころの一つと言えます。査定ポイントとしては、作者の知名度や代表作がしっかりとしていることから、保存状態の良しあしが決め手となることが多いようです。

代表的な査定ポイント
  • 絵画作家の歴史
  • 作者の知名度や代表作
  • 入手経緯やルート
  • 真作であること

6. 立原 杏所の作品の取引相場価格

江戸中期から後期にかけて活躍した立原杏所は、作品数もかなり残されていますが、重要文化財や重要美術品も多く、かなり人気の作家といえます。オークションなどにも取り上げられることがあり、玄宗皇帝観舞之図 本紙 約131㎝×57㎝などは500,000円からの入札がみられます。ただ残念ながら、人気の作家には贋作を多く、安く販売されているような品物は印刷である可能性もあります。

7. 立原 杏所の作品の買取についてのまとめ

立原杏所は著名な人気作家とあって、出品される作品は高価な品が多いといえます。特にオークションでは、写真でしか実物をご覧いただけない為、その信ぴょう性を確かめる手立てが必要となります。