土佐 一得(とさ いちとく)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1. 土佐 一得の作品を売りたいお客様へ

土佐一得は、生没年などは詳詳しく分かっていませんが、いくつかの文献をもとに活動した時代は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した絵師であったことだけはわかっています。

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2. 土佐 一得についての解説

土佐一得の人となりを知るうえで、貴重な資料となるのが、当時信濃国初代飯田藩主であった脇坂安元の記した下館日記によるものです。この日記によると、土佐一得は常に覚ざゑもんなる従者を従えていたようです。というのも、一得は耳が不自由で聾啞者であったこと、無知と書かれているので、人に騙されないよう後見人を必要としていたためと思われます。しかしその腕は、土佐派の絵師でありながら、漢画の手法も身に着けていました。

3. 土佐 一得の歴史

諸画伝によれば、土佐一得は土佐光吉の門人、あるいは弟とされた人物です。容姿に関しても、下館日記による資料が残されており、背丈は4尺に届かずといいますので、身長130cm程度のずんぐりした背格好の人物であったことがわかります。信濃国飯田藩主 脇坂安元にかなり徴用されていたようで、求めに応じてしばしは滞在し、絵を描いていました。現在確認されている作品は、数は少ないものの、中国宋の画院画家・李安忠の鶉図に学んだ写実的な作品が多くみられ、松花堂昭乗風の軽妙洒脱な作風や土佐派伝統の情緒的な細密画も描いていました。

4. 土佐 一得の代表作

  • 寛永年間頃の作
  • 源氏物語図屏風
  • 鶉蒲公英図
  • 鶉図
  • 束帯天神像
  • 林和靖図

5. 土佐 一得の作品の買取査定ポイント

土佐一得の作品は、現在確認されているものだけでも10点ほどの作品しか見つかっていません。したがって、一般的なオークションに出品されることはほとんどなく、時代的にも400年以上も前の絵師ですので、これから新たに見つかるというのも考えにくいところです。

代表的な査定ポイント
  • 絵画作家の歴史
  • 作者の知名度や代表作
  • 付属品あるいは付属部の保存状態
  • 署名あるいは落款が押されているか

6. 土佐 一得の作品の取引相場価格

オークションでは、ほぼ出品されることのない土佐一得の作品ですが、現在確認されている作品の模写といったものは存在しています。例えば、東京国立博物館所蔵の土佐一得筆 源氏物語図屏風 末摘花など、オフセット印刷の色紙 大きさ(27.0×24.0cm)として販売されているようです。

7. 土佐 一得の作品の買取についてのまとめ

土佐一得の作品は極端に数が少なく、美術館や博物館に所蔵されているものが多く、一般的なオークションなどには余り出品されていないようです。ただ、模写としては作品を見られますので、こうした品物をを求めになるのもよいでしょう。