翁 方綱(おう ほうこう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.翁 方綱の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

翁方綱は、中国清朝中期の書家・書学者・文学者です。翁方綱の書はすべての書体に優れ、劉墉(りゅうよう)、梁同書(りょうどうしょ)、王文治らと帖学派の四大家と称揚されています。また、経史、金石学における研究の先駆けとしても知られ、その考訂の精密さに定評があります。広い識見と精密な研究で学術界をリードした翁方綱の作品は今なお人気と需要があります。

このページの目次

2.掛け軸作家「翁 方綱」についての概要

翁方綱(1733年〜1818年)は北京の順天府大興(じゅんてんふたいこう)出身、字は正三、号は覃渓・蘇斎など。1752年に19歳で進士に合格して翰林院に入りました。経学、史学、文学にも造詣が深く、知の巨人として学術界に君臨しました。翁方綱は最晩年まで書家として制作活動に精を出しましたが、「細かな字が書けなくなった」と周囲にこぼした年に86歳の長寿を全うしました。

3.掛け軸作家「翁 方綱」の生い立ちや歴史

翁方綱の書ははじめは顔真卿(がんしんけい)に学び、次いで歐陽詢(おうようじゅん)に学んだとされています。翁方綱が『化度寺碑』『九成宮醴泉銘』『孔子廟堂碑』の三つを唐の楷書の最上とした考えから、現在の書学では初唐の楷書を最重要視するようになったと言われています。

4.翁 方綱の掛け軸作品の代表作一覧

  • 両漢金石記
  • 隷八分考
  • 蘇米斎蘭亭考
  • 化度寺碑考
  • 孔子廟堂碑考
  • 天際烏雲帖

5.翁 方綱の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

翁方綱の作品は書を始め多分野への深い知識をうかがわせているところが特徴です。人気があることの裏返しで、贋作も多く出回っています。そのため、真作であるかどうかが大きなポイントとなっています。鑑定書や証明書などがあれば、高額査定になる可能性があるでしょう。 また保存状態が良いか、箱があるかなども査定額UPの重要な要素です。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 真作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 作者の署名・落款(らっかん)があるか
  • 希少な作品であるか(欲しがる人が多いほど買取価格はあがります)
  • 素材の質、種類
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • 傷み具合はどうか(保存状態が良好であれば評価額が高くなります)

6.翁 方綱の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

中國嘉德香港2019春季拍賣會で、翁方綱の真作の立軸(31cmx126.5cm)が8万香港ドル(約110万円)で出品されました。翁方綱は人気があるため、複製や模写作品でも3〜5万円程度が相場になっています。

7.翁 方綱の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

翁方綱は多数の書体に優れていましたが、作品には隷書はほとんど見ることがなく行書や楷書が多く見られます。多様な分野で研究と業績を残した代表的な知識人として知られる翁方綱。広い識見で書と学問を結びつけた立役者として近年脚光を浴びています。人気故に翁方綱の掛け軸は贋作も多く出回っています。もし真作と鑑定されると数百万円の値がつく可能性もあります。

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