安田 老山(やすだ ろうざん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.安田 老山の作品を売りたいお客様へ

安田老山は幕末から明治初期に活躍した文人画家です。美濃(岐阜県)高須藩御出入医師安田泰元の子で、医師の傍ら文人画を良くし、長きにわたり中国の上海に居留し文人画を学んだ異色の文人画家です。帰国後わずか10年間に多くの作品を残しました。

このページの目次

2.安田 老山についての解説

安田老山ははじめに長崎で水墨画を学び、のち30代で中国に密航、上海で胡公寿に師事し画法を磨いたのち東京にて活動。明治初期の文人画の流行の中でその奔放な画風が人気となり、日本美術界の重鎮として一世を風靡しました。しかし文人画を毛嫌いしていたアーネスト・フェノロサ(東京美術学校の設立に尽力したアメリカ人)の酷評により、安田老山をはじめとするこの時代の文人画家たちは不当に貶められてしまいました。

3.安田 老山の歴史

安田老山は天保元年(1830)美濃(岐阜県)に生まれます。名は養、字は老山、号は老山・別号に万里翁があります。元治元年(1864)中国に密航、上海にて胡公寿に師事し文人画の筆法を学びました。明治6年(1873)に帰国しました。帰国後は東京に住み活動し、文人画の流行の中で奥原清湖と覇を競いましたが日本古来の画風を毛嫌いしていたアーネスト・フェネロサに酷評されてしまいました。明治16年(1883)享年54歳で死去しました。

4.安田 老山の代表作

  • 楓橋秋水図
  • 山水ノ図十二種
  • 月下柳之図
  • 秋景山水図

5.安田 老山の作品の買取査定ポイント

安田老山は中国に渡り画技を磨き、帰国後東京で活躍。その奔放な画風は「盛名一時に昇り彼の絵を求むる人多く門前市をなす」とされるほどの人気のある文人画家であったため、作品数は多くあります。安田老山の作品の買取査定においては真に本人の作品である(真作)かが非常に重要なポイントになります。商品の状態が良質であれば、さらに高額な価格となる場合があります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 箱の有無
  • 本紙の状態(染み、汚れがない)
  • 表装の状態(染み、汚れがない)

6.安田 老山の作品の取引相場価格

安田老山の作品は、模写では2,000円~3,000円で取引されています。真作であれば紙本で40,000円前後、絹本で60,000円~80,000円で取引されています。模写、真作ともに作品の状態が良好なものであり箱、書類等があるものであれば、先に紹介した金額以上で取引されます。明治初期の文人画の価値は不当に貶められ、名品の数々が海外に持ち出されています。安田老山の作品もその一つです。しかし最近の日本近代美術史研究では、安田老山を再評価する動きがあります。今後安田老山の評価が高まり、商品の状態によっては先に紹介した価格を大きく上回る可能性があります。

7.安田 老山の作品の買取についてのまとめ

安田老山はフェネロサの酷評により,不当に貶められた幕末から明治初期の文人画家です。数多くの名品を生み出しながら高く評価されませんでした。しかしまた再評価する動きがあります。ゆえに希少な作品が市場に出れば、大きな金額となる可能性があるでしょう。