呉 冠中(ご かんちゅう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.呉 冠中の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

呉冠中は20世紀の現代中国絵画の代表画家の1人です。中国の水墨画と西洋の油絵の手法を融合し,独自のスタイルをつくり上げました。呉冠中の風景画の多くは抽象画にきわめて近い作風で、国内外で高い評価を得ています。

このページの目次

2.掛け軸作家「呉 冠中」についての概要

呉冠中(1919年〜2010年)は国立杭州美術学校を卒業後,1947~50年にフランスのパリ国立高等美術学校で西洋美術史を学び,ゴッホやユトリロなどの影響を受けました。1950年に帰国しましたが政府に裸婦画を非難され,文化大革命初期には農村に下放されました。1970年代初めに画家への復帰を許され,北京の中央美術学院や清華大学などで教鞭をとる一方、日本、香港、シンガポール、アメリカ、イギリスなどの展覧会に参加しました。1992年には大英博物館で、現代中国人芸術家として最初の展示会が開催されました。

3.掛け軸作家「呉 冠中」の生い立ちや歴史

欧州での留学時、呉冠中は東洋絵画と西洋絵画という芸術表現の異なる美学概念を探求しました。呉冠中のこの姿勢は生涯変わることなく、「油絵の民族化」「中国画の現代化」を常に念頭に置き、地道に画家としての制作活動に専念しました。

4.呉 冠中の掛け軸作品の代表作一覧

  • 階楼(2007年)
  • 長江三峡
  • 魯迅の故郷
  • 黄山日出

5.呉 冠中の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

呉冠中は西洋の技法を使いながらも中国らしさを表現できる希有な画家として知られています。呉冠中の作品は人気が高いだけに工芸印刷や偽物も多いです。まずは呉冠中本人の真作であるかどうかが大きなポイントです。また保存状態は良いか、制作された年代やタイトルがはっきり分かっているかなどの一般的な骨董品の査定基準ポイントもあてはまります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 呉冠中本人の作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 作者の署名(銘)があるか
  • 保存状態は良好か(欠けなどはないか)
  • 素材は何でできているか
  • 付属品は揃っているか(共箱・共布・栞などが残っているか)

6.呉 冠中の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

中国の水墨画と西洋の油絵を融合し独自のスタイルを築いた、呉冠中。2016年春のポーリー・オークション香港で、呉冠中の「周庄」が、激しい競り合いの結果、2億3600万香港ドル(日本円で約33億6000万円)で落札されました。この作品は1997年に製作されたもので縦148cm×横297cmの画面には黒、白、グレーを基調として点、線、面の要素を構成して描かれています。この作品はオークション前から関心を集め、落札金額で呉冠中本人の記録を更新しました。

7.呉 冠中の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

呉冠中は20世紀近代中国絵画の代表的画家の1人として、中国絵画の伝承、発展、革新に大きな貢献を果たしました。東洋、西洋の絵画をたゆまず探究した呉冠中の作品をお持ちで、もし蔵や押し入れで眠らせたままであれば一度査定に出されてみることをお勧めします。

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