水墨画(すいぼくが)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

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1.水墨画作品を売りたいお客様へ

水墨画は、墨の黒一色で表現される絵画です。無駄をそぎ落として描くことで自然や人生のわび・さび、静寂、質素さが日本人の心に深く響き、また効果的に用いた余白は見る者に余韻を与えます。本記事では日本人作家が手掛けた水墨画掛け軸について、骨董価値の高い作品や歴史を交えながら査定のポイント等についてまとめました。水墨画作品をお持ちの方はぜひ参考にしてください。

このページの目次

2.水墨画についての解説

水墨画は墨で表現される墨絵(すみえ)の一様式ですが、墨線だけでなく墨を面的に使用し、ぼかしで濃淡・明暗を表すのが特徴です。水墨画の技法は中国から伝来しましたが、日本特有の道徳観や文化観とも相まって独自に発達しました。13世紀末頃の「初期水墨画」、日本水墨画の全盛期の「室町水墨画」の大きく2つに分類することができます。

3.水墨画についての歴史

水墨画は中国唐代に成立したとされています。日本には鎌倉時代に伝わり、絵仏師や禅僧が中心となって作品が制作されました。このころの水墨画を「初期水墨画」と呼び、この時期に制作された水墨画の画題は頂相(ちんぞう、禅僧の肖像)や禅宗の祖師像、道釈画(道教および仏教関連の人物画)、四君子(蘭、竹、菊、梅を指す)などが主でした。室町時代に入ると日本の水墨画は全盛期を迎え、「室町水墨画」として本格的な山水画が描かれるようになりました。水墨画は掛け軸のほか屏風、衝立、襖にも取り入れられ、作品の持つ謙虚さや和の心は人々の心を強く捉えてきました。

4.水墨画作品の特徴について

水墨画の表現方法は墨の量や墨の濃さ、筆の運びなど多種多様あります。有名な技法は、輪郭線を全く使用せず墨面だけで表現する「溌墨法」、淡墨で要所を描き乾かないうちに濃墨を点じる「破墨法」があります。水墨という言葉は水暈墨章(水を用いて墨を暈す)の略語とされていますが、墨の濃淡や滲み、かすれなどを使って描かれた掛け軸は墨と水の芸術品と考えてよいでしょう。

5.水墨画作品の買取査定ポイント

水墨画で描かれた掛け軸は、床の間に彩りを添える効果があります。季節ごとに掛け替えることで部屋の雰囲気を変えることができ、現代においても需要は高いです。作家によって価値は大きく異なり、有名作家はもちろん年代等が不明の古い作品であっても高価買取となるケースがあります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であるか(有名作品の偽物や贋作が多く出回っています)
  • 作家の署名・落款(らっかん)があるか
  • 掛け軸の素材の質、種類
  • 破損・汚損が目立っていないか
  • 付属品が揃っているか付属品が揃っているか
  • 購入時期や金額、どうやって譲り受けたかなど入手経路がわかっているか

6.代表的な水墨画作家の買取相場価格について

水墨画の掛け軸は作品の出来栄え、画題や保存状態などによってその価格帯は幅広く、数千円のものから数億円のものまで存在します。制作年の古い作品ほど、保存が難しく現存する作品は希少価値が高くなる傾向にあります。また作家が著名な人気作家であればより高額な査定も期待できるでしょう。

雪舟 作  『破墨山水』

日本の水墨画の第一人者である雪舟の『破墨山水』という作品は、オークションにて約21万円で取引されました。もともとオークションでの落札予想価格は2万円~5万円でしたが、落札予想価格を19万円も上回る額で落札されました。サイズは本紙が22.3cm×30.6cm、軸寸が118.5cm×48.4cmで真贋不明な作品であったものの高値がつきました。 雪舟の真作であれば、数十万円から数百万円の買取は大いに期待できるでしょう。

松林 桂月 作 『水墨山水』

最後の文人画家と評された松林桂月の水墨画は、オークションでも取引数の多い作品です。『水墨山水』と名付けられた真贋不明の作品がオークションで取引された際には、7万5,000円の価格で落札されました。軸寸は不明ですが本紙は101.3cm×23.6cmで軸装されています。桂月の作品は、十数万円から70万円前後の落札事例が多く、真作保証されたものであれば100万円以上の価格で落札されることもあります。

橋本 雅邦 作 『秋景帰牧図』

明治期の日本画家である橋本雅邦は数多くの水墨画を残しており、そのためか市場でも、雅邦の水墨画作品の取引事例は多いです。 『秋景帰牧図』という作品では、本紙172cm×80cm、軸寸不明で左下に落款・印のあるものが1,500,000円で落札されています。橋本秀邦の箱付きで東京美術倶楽部鑑定委員会の鑑定証書もついた品物でした。 作品の種類によって雅邦の作品は価格が大きく変動するため、数万円から数十万円、はたまた100万円以上の買取も見込めます。

明治期の日本画家である橋本雅邦は数多くの水墨画を残しており、そのためか市場でも、雅邦の水墨画作品の取引事例は多いです。 『秋景帰牧図』という作品では、本紙172cm×80cm、軸寸不明で左下に落款・印のあるものが1,500,000円で落札されています。橋本秀邦の箱付きで東京美術倶楽部鑑定委員会の鑑定証書もついた品物でした。 作品の種類によって雅邦の作品は価格が大きく変動するため、数万円から数十万円、はたまた100万円以上の買取も見込めます。

7.水墨画作品の買取についてのまとめ

日本人作家による水墨画の掛け軸にはコレクターも多く、有名作家のもので、保存状態が良く真作であれば数百万円の高額査定の可能性があります。真贋不明のものでも数十万円になることもあるので、是非一度買取査定をしてみてはいかがでしょうか。

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