曼荼羅(まんだら)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1曼荼羅作品を売りたいお客様へ

曼荼羅とは、密教の経典を基礎として主尊を中心に諸仏諸尊の集会(しゅうえ)する楼閣を模式的に示した図像です。密教の伝統が生きて伝存するチベット、ネパールなどでは21世紀に至っても盛んに制作されています。本記事では価値の高い作品の特徴や歴史を交えながら、曼荼羅の査定のポイントについてまとめました。

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2.曼荼羅についての解説

曼荼羅という言葉は、サンスクリット語「maṇḍala(मण्डल)」の音を漢字で表したもので、漢字自体には意味はありません。なお、「मण्डल」は形容詞で「円・輪及び中心との関係」という意味を持ち、これが語源とされています。曼荼羅の図案には幾つかの種類があり、また、宗派によって絵柄や世界観に違いがあります。

3.曼荼羅についての歴史

曼荼羅は仏教(特に密教)の教えを図説化したものですが、日本で密教は、空海が中国の恵果阿闍梨(けいかあじゃり)から相伝されたもので真言宗として広められました。しかし、その内容を理解することは難しく、また日本に教えを広めるためには理念を絵画化した仏画が必要だと考えました。そこで空海は、恵果阿闍梨の許可を得て宮中画家に曼荼羅図の作成を依頼し、日本へ持ち帰りました。このことが日本における曼荼羅の起源と言われています。

4.曼荼羅作品の特徴について

曼荼羅作品の特徴は、色と配置に意味を持ちあざやかな色彩で描かれているところです。また、曼荼羅は宗派などによって世界観に違いがあるものの、教えが図柄によって組織化・体系化され描かれている点は共通しています。仏・菩薩・明王・天などの多種多様な尊格が異なる主張をしていても、一糸乱れず調和しているのが曼荼羅作品の魅力です。

5.曼荼羅作品の買取査定ポイント

曼荼羅の掛け軸は人気が高いだけに贋作も多数流通しています。鑑定が難しい作品が多いですが、目録や証明書付きで購入された作品であれば価値が保証されています。真作であるかどうかは大きなポイントで、そのほか保存状態は良いか、制作された年代やタイトルなど作品の情報がわかれば高額査定につながるでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 作品名がわかるかどうか
  • 購入時期や金額がわかっているか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 作家名が判明しているか(掛軸には落款(らっかん)と呼ばれる印鑑やサインがあります)
  • 保存状態はどうか(シミや破れのないきれいな状態で保存されていれば、高く買取できます)
  • 掛け軸の大きさ(高さ、横幅をご確認ください)
  • 付属品(掛軸を入れる共箱や鑑定書があれば一緒にお持ちください)

6.代表的な曼荼羅作家の買取相場価格について

曼荼羅には様々な意味を持ったモチーフが描かれ、画題や保存状態などによってその価格帯は幅広く変動します。数千円のものから数百万円のものまで存在し、制作年の古い作品ほど、保存が難しく希少価値が高くなる傾向にあります。また作家が著名な人気作家であればより高額な査定も期待できるでしょう。

日祐 作 『日蓮曼荼羅』

日祐は、鎌倉・南北朝時代の日蓮宗の僧です。日祐は千葉氏一族の子と伝えられ、1314年に中山本妙寺兼若宮法花寺(現在の法華経寺)3世貫首となりました。日祐の『日蓮曼荼羅』という作品は、オークションにて約86万円で取引されました。この作品は本紙サイズが44cmx31cm、軸先は真鍮、紙本、裏書有り、経年劣化が進み状態は良くありませんでしたが254件もの入札を集め高値で落札されています。日祐の真作であることが証明できれば、数十万円から数百万円の買取は大いに期待できるでしょう。

萬勝 作 『曼荼羅』

萬勝の『曼荼羅』という掛け軸作品は、オークションにて約10万円で取引されました。この作品のサイズは表具幅約51.0cm、軸先幅約65.4cmx125.9cm、本紙幅42.0cmx74.0cmです。折れ、シミなどがあり保存状態は良好とは言えませんでしたが、艶やかな色使いが目を引く美しい逸品で高額査定の対象となりました。曼荼羅の掛け軸作品だけでなく萬勝の作品はオークションでの出品はほとんどないため希少価値があります。

不明 作 『興福寺の曼荼羅図』

『興福寺の曼荼羅図』は春日大社と興福寺を1画面に描いた曼荼羅です。ネットオークションでは細密な描写ながら豪奢な作風で、 真贋不明ながら97,688円の値で落札されました。絹本着色、サイズは93.5cm×49.8cmでやや傷や汚れがありながら184件の入札が入っています。真作は鎌倉初期の制作と推測されており、現存最古の垂迹画(すいじゃくが)として貴重な遺例となっています。作者不明、真贋不明の作品であっても、曼荼羅の出来が良い掛け軸であれば高額査定が期待できます。

7.曼荼羅作品の買取についてのまとめ

曼荼羅の取引相場価格は描かれた主題によって大きく変動します。また制作された年代が古いものは希少価値があり、査定額も期待ができるでしょう。贋作が多いことから確実に真作証明ができること、鑑定書の有無や付属品が揃っていることを確認しておきましょう。作品によっては作者不明でも高額な査定に繋がることもありますので、まずは査定に出して頂き価値を知ることから始めることをお勧めします。

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