中国水墨画(ちゅうごくすいぼくが)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.中国水墨画作品を売りたいお客様へ

中国水墨画は墨線だけでなく墨を面的に使用し、ぼかしで濃淡・明暗を表す絵画を指します。筆を運ぶときの勢いの強弱などを駆使し、簡素でありながら繊細な表現が見る者の心を強くとらえます。骨董価値の高い作品の特徴や歴史を交えながら、中国水墨画の査定のポイントについてまとめました。

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2.中国水墨画についての解説

中国水墨画は写実表現の追求を重視し、無駄をそぎ落として描かれるという特徴があります。その表現方法から生み出された作品からは潔さや鋭ささえ感じることができ、時代や国を超えて親しまれています。また、光源を固定した背景(背景上の陰影や明暗)を描き自然再現描写を重視する西洋画の様式とも大きく異なります。

3.中国水墨画についての歴史

中国水墨画の起源は古く、中国大陸では殷の時代にはすでに墨が使用され、墨を用いた絵画も漢の時代には存在したとされています。唐代には墨の濃淡で表現する絵画が作られるようになり、唐代後半に山水画の技法として中国水墨画は成立しました。宋代には文人官僚の余技としての四君子(梅兰竹菊)の水墨画が始まり、また禅宗の普及に伴って禅宗的故事人物画が水墨で制作されます。明代に入ると花卉、果物、野菜、魚などを描く水墨雑画も制作されるようになりました。

4.中国水墨画作品の特徴について

中国水墨画は墨の濃淡で表現する絵画ですが、晩唐の絵画史家で知られる張彦遠(ちょうげんえん)は墨色には万物の色彩が含まれているとし「墨色に五彩あり」と述べています。また、水墨画は西洋画の油絵とは異なり、筆墨が紙に浸潤するような画であることも特徴のひとつです。

5.中国水墨画作品の買取査定ポイント

中国水墨画の作品は総じて需要が高いですが、特に有名作家や状態の良い作品は高額査定の対象になります。また、同じ作家によっても制作年代や筆法、主題によって価値は大きく変動します。掛け軸買取の場合には、年代が不明の古い作品であっても高価買取となるケースもあります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であるか(有名作品の偽物や贋作が多く出回っています)
  • 作家の署名・落款(らっかん)があるか
  • 保存状態は良好であるか(破損・汚損が目立っていないか)
  • 購入時期や金額、入手経路がわかっているか
  • 作家の署名・落款(らっかん)があるか
  • 付属品が揃っているか
  • 掛け軸のサイズ(高さ、横幅をご確認ください)

6.代表的な中国水墨画作家の買取相場価格について

作品の出来栄え、画題や保存状態などによって中国水墨画の掛け軸の価格帯は幅広いです。数千円から数億円のものまで存在し、制作年の古い作品ほど残存数が少ないため希少価値が高い傾向にあります。著名作家の作品であればより需要があり、高額な査定も期待できるでしょう。

徐渭 作 『水墨花図』

徐渭は中国明代の文人で、書・画・詩・詞・戯曲・散文など多様なジャンルで天才性を発揮した人物です。徐渭の『水墨花図』という掛け軸は、オークションにて約3万円で取引されました。サイズは本紙が約82cm×30.5cm、軸寸が199cm×46cm で、経年のスレ汚れがあったものの53件の入札を集めて高値がつきました。徐渭の真作であることが証明できれば、数十万円から数百万円の買取も大いに期待できるでしょう。

金農 作 『花図』

博学多才で知られる金農は、52歳以後は絵画の創作に従事しました。古人の画法を模倣することに反対した金農の作品は、常に新しい表現方法を創造したものでした。『花図』と名付けられた金農の中国水墨画がオークションで取引された際には、34万円の価格で落札されました。軸寸は不明ですが本紙は113.7cm×42.0cmで軸装されています。金農の作品はオークションで取引事例が少ないものの、真作保証されたものであれば30万円以上の価格で落札されることも珍しくありません。

八大山人 作 『鹿図』

八大山人は、明代末期から清代初期にかけて活躍した画家です。水墨花鳥画の形式を基本とし、題材には花卉や山水、鳥や魚などを選び、伝統に固執しない大胆な描写を得意としました。八大山人の『鹿図』という作品は本紙124.6cm×62.9cm、左下に落款・印ありという条件でオークションに出品され、約20万円で落札されています。作品の種類によって作品は価格が大きく変動するため、数万円から数十万円以上の買取も見込めます。

7.中国水墨画作品の買取についてのまとめ

中国水墨画の掛け軸は海外でも人気があり世界の名だたる美術館でも企画展が開かれるほか、また個人コレクターも多数います。贋作が多いことから確実に真作証明ができること、また有名作家のもの、保存状態の良いものであれば高額査定の可能性があります。ご自宅に眠らせている中国水墨画の掛け軸をお持ちの方は、一度査定に出されてみてはいかがでしょうか。

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