日本画(にほんが)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

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1.日本画の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

日本画は、日本の伝統的な様式を汲んだ絵画です。ヨーロッパからもたらされた油彩画すなわち西洋画(洋画)に対して生まれた概念で、それまでの日本にあった図画に対して用いられています。価値の高い作品の特徴や歴史を交えながら、日本画の査定のポイントについてまとめました。買取市場において需要が高いと考えられるため、もし日本画をお持ちでしたらまずは買取査定に出すことをおすすめします。

このページの目次

2.日本画掛け軸についての概要

日本画は彩色画と水墨画に分けることができます。また、日本画の多くは伝統的画材や技法が用いられています。墨、岩絵具、胡粉、染料などの天然絵具を用い、膠(にかわ)を接着材として描く技法を用いることが一般的です。また、金などの金属材料(金箔など)を画材として取り入れることもあります。掛け軸の素材においては通常、基底材に和紙や絹を使用します。絹に描いた絵を絹絵あるいは絹本(けんぽん)、紙に描いた絵を紙本(しほん)と呼びます。

3.日本画掛け軸の歴史について

奈良時代から平安時代にかけて、中国や朝鮮半島などから渡来した技法や様式に倣って日本で描かれた図画を唐絵と呼びます。これに対して日本的な主題を描くものが生れ、これらが大和絵と呼ばれる日本画として派生しました。その後、伝統絵画として各流派(狩野派、円山・四条派など)に分類されていきましたが、明治20年ごろに美術展覧会が開かれるようになると、流派を問わずお互いに影響しあうようになりました。日本画はさらに西洋画の影響を受けながら独自の発展を遂げていきます。

4.主な日本画掛け軸の種類

日本画は彩色画、水墨画などの種類があり、その種類も描かれている図案などによってさらに細かく分けられます。形態も掛け軸や絵画があり、市場需要に応じて取引相場価格などが大きく変わる場合もあります。詳細が気になる方は、下記のリンクからチェックしてみてください。

水墨画

墨の濃淡や筆を運ぶときの勢いの強弱などで主題を表現します。墨の黒一色だけで描かれる水墨画の掛け軸からは、侘び寂び、静寂、素朴さが伝わってきます。

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山水画

山水画の掛け軸では実際の山岳や河川のほか、創造の景色が描かれ、単なる風景画とは異なります。日本では宋元の水墨山水画が輸入された鎌倉時代以後に隆盛を極めました。

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南画

南画は中国発祥ですが、日本で独自の発展を遂げて江戸時代後期には一つの画派になりました。中国絵画の技法を取り入れながらも、日本的な情感漂う作品が多数生まれました。

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花鳥画

四季の花や鳥を中心とし、草木や虫、水生生物、ときには小動物が描かれます。モチーフに言葉あそびや暗示が加えられ、次第に雅と俗の寓意が込められるようになりました。

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美人画

美人画の掛け軸では、女性の容姿や内面の美しさ、いわゆる女性美を表現しています。はじめは遊女が描かれましたが、のちに芸者、評判娘、町娘なども題材となりました。

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浮世絵

浮世絵の掛け軸は、風俗や名所、人気役者、遊女などが描かれています。肉筆浮世絵は当時の富裕層からの求めに応じて描いた一点制作品で、絵師の感性や技量を鑑賞できます。

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5.日本画の掛け軸作品で高値の買取が望める作家

日本画の掛け軸の買取価格は、作家や作品の主題、種類などによって変動します。同じ作家の作品でも保存の状態、歴史的背景の観点から、買取価格に大きな差が生じることも多々あります。ここでは実際のオークションの落札事例をご紹介しながら、人気の日本画作家について取引価格の相場感を解説します。

堂本 印象

京都府出身の日本画作家の一人です。帝展に初出展作品である『深草』が入選し、第3回展では『調鞠図』が特選に、第6回展に出展した『華厳』は帝国美術院賞を受賞するなどしています。昭和38年にローマ教皇ヨハネス23世より聖シルベストロ文化第一勲章を受章したことでも有名です。印象の作品は十数万円から数百万円で落札されているものが多いですが、なかには1,300万円で落札された作品もあります。

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池上 秀畝

山水・花鳥画を得意とした日本画家です。15歳で長野より上京し、荒木寛畝に師事しました。内弟子として4年間を過ごし、その後日本美術協会展、文展、帝展等に出品。1907年の正派同志会第1回展で二等銀牌、翌年の文展で初入選を果たしました。「伝神洞」画塾を主宰して後進の指導に力を尽くしながら、晩年になっても力作を次々と発表しました。秀畝の作品の平均落札価格は十数万円から数百万円ですが、なかには350万円で落札された作品もあります。

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児玉 希望

広島県出身の日本画家です。川合玉堂の高弟で知られ、師の筆法を継いだ力強い表現に特徴があります。風景、花鳥、歴史人物、抽象表現、さらには水墨画や油彩画など生涯を通じて幅広い画風に挑み続けました。1928年帝展で洋画の手法を取り入れた『盛秋』で特選。以後、新文展、日展に出品し入賞を重ねました。最高落札額は600万円で、数百万円の値がつくことも珍しくありません。

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上村 松園

京都に生まれ育ち、美人画を描いた女性画家です。女性の目を通して描いた女性達はどれも凛として気品に満ちており、さらに内面的な深みが加わって格調高い画風を確立しました。女性の社会進出を嫌う保守的な日本画壇の中でもひたむきに絵筆を握り続け、1948年に女性として初めて文化勲章を受章。これらの功績から松園の作品は市場需要が高く、約1億円で落札された作品もあります。

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松林 桂月

最後の文人画家と評されている日本画家です。渡辺崋山や椿椿山ら崋椿系を受け継ぎ、精緻で謹直な描写を基礎にした叙情的な作品を多数遺しています。近代の写生画の流行を十分に取り込みながら、漢籍、漢詩の素養を活かして、詩・書・画の三絶の境地を目指しました。近代南画の振興に大きく貢献し、1958年に文化勲章を受章。最高落札額は約700万円で、数百万円単位の落札が17件ほどと高値が期待できる作家の1人です。

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富岡 鉄斎

日本最後の文人と謳われる画家です。本職は学者(儒者)であり、その画風は博学な知識に裏打ちされたもので、中国古典を題材にしたほか文人画を基本に、大和絵、狩野派、琳派、大津絵など様々な絵画様式を加え、極めて創造的な独自性を持っているのが特徴です。晩年期においても色彩感覚の溢れる傑作を描くなど、作品は生涯で一万点以上といわれています。数千万円単位での落札も珍しくなく、最高額は5,400万円です。

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6.日本画掛け軸作品の査定依頼をしたお客様の声

福島県にお住まいのS.T様

  • 問い合わせ方法:メール
  • お問い合せ地域:福島県
  • お品物の種類:山水画

S.T様が査定をした理由

曽祖父の時代から趣味で取集していた掛け軸が大量にあり、処分に困っていました。床の間に掛けていた掛け軸のほか、使わずにしまい込んでいた掛け軸を合わせると十数点ありました。引っ越しに伴い掛け軸の買い取りを依頼しようと、インターネットで見つけた御社にご連絡しました。持ち込みであればすぐに査定して頂けると言うことで、即日査定にお伺いしました。

S.T様が買取コネクトを利用した感想

宅配買取や出張買取よりも手軽で早かったので助かりました。また、作品の出所については一切他言しないで欲しいという要望をしっかり守って下さったので信頼して取引することができました。査定に関しても、分かりやすく説明して頂けるので、納得してお任せできます。また処分に困るものがあれば是非御社を利用したいと思っています。ありがとうございました。

千葉県にお住まいのO.T様

  • 問い合わせ方法:LINE
  • お問い合せ地域:千葉県
  • お品物の種類:水墨画

O.T様が査定をした理由

家屋の建て替えに伴い、掛け軸の買取を依頼しました。長い間倉庫に放置していたため、最初は処分してしまおうかと考えていました。念のためご連絡したところ、水墨画の掛け軸の中に価値のある作品があるかもしれないということで鑑定をお願いしました。専門知識に長けた鑑定士さんに掛け軸の分別をお手伝いいただき、買取していただきました。

O.T様が買取コネクトを利用した感想

整理のできていない掛け軸を1点1点しっかりと査定をしていただきました。わかりやすい説明と丁寧な作業で、安心してお願いすることができました。思っていた以上に高値がついたので満足しています。また、早急に査定して欲しいというこちらの要望にも嫌な顔をせず引き受けてくださり大変助かりました。この度はありがとうございました。

奈良県にお住まいのE.M様

  • 問い合わせ方法:電話
  • お問い合せ地域:奈良県
  • お品物の種類:花鳥画

E.M様が査定をした理由

祖父の遺品に数点の掛け軸があり、買取の査定をお願いしました。依頼したのはどれも花鳥画の掛け軸で、祖父が趣味として収集していたものでした。箱に入れて大切にしまっていたため保存状態は悪くないものの、年代相応の時代の汚れ・擦れがありました。お電話で問い合わせたところ親身に対応していただき、思ったよりもスムーズに査定が済み整理をすることができました。

E.M様が買取コネクトを利用した感想

鑑定をお願いした掛け軸はどれも古く、また作者不明の作品ばかりで、値がつくのか心配していました。あまり価値が無いのではないかと思っていた作品に高値が付き、プロの鑑定士の方の目利きに感服しました。鑑定の際、査定のポイントをとても丁寧にご説明いただきましたので、安心感がありました。また機会があればぜひお願いしたいです。

石川県にお住まいのT.W様

  • 問い合わせ方法:電話
  • お問い合せ地域:石川県
  • お品物の種類:浮世絵

T.W様が査定をした理由

実家にあった日本画の掛け軸を買い取っていただきました。電話で親切に対応してもらえて、安心して取り引きすることができました。手入れも何もせずに放置しておりましたので、正直引き取っていただけるか不安でしたが、予想よりも高額で買取していただけました。はじめての買取査定で右も左も分からない状態でしたが、一つ一つの作品について細かく説明をしていただきました。

T.W様が買取コネクトを利用した感想

御社のことは知人からの紹介で知りました。納得のいく査定額でしたので、またの機会も是非お願いしたいと思います。あと、次回のために査定のポイントを教えていただくことができたことも良かったです。他にも見ていただきたい掛け軸がありますので、改めてご相談させてください。そのときはどうぞよろしくお願いいたします。

長崎県にお住まいのY.N様

  • 問い合わせ方法:メール
  • お問い合せ地域:長崎県
  • お品物の種類:美人画

Y.N様が査定をした理由

自分の入院を機に、蔵の掛け軸類の整理を決めました。手元に置いておくものと買取をお願いするものに迷う時も、親身に対応してくださり感謝しています。また、買取価格の付け方についても丁寧にご説明いただきました。査定前に、何度かメールで問い合わせをさせて頂いたのですが、毎回迅速に対応いただけました。

Y.N様が買取コネクトを利用した感想

掛け軸の査定、買取は今回が初めてで不安もありましたが、問い合わせの返信がとても早かったり、文面もとても丁寧でしたので、そういった点でも安心して依頼することができました。鑑定士さんは掛け軸に関し並並ならぬ知識をお持ちで、また作品やそれを制作した作者に敬意を持っていらっしゃる姿にプロの仕事ぶりを見ることができました。この度は本当にお世話になりました。

7.日本画の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

高額査定において重要なポイントは、保存状態と言えます。シミや汚れやヒビ、また修理跡などがある品は、その分査定評価は低くなる傾向にあります。また、どの時代に手掛けられたかによっても大きく査定額が変動します。真贋が保証できるか、付属品がそろっているか、人気の作品であるかどうかも重要なポイントです。

代表的な査定ポイント
  • 真作であるか(有名作品の偽物や贋作が多く出回っています)
  • 作家の署名・落款(らっかん)があるか
  • 保存状態は良好であるか(破損・汚損が目立っていないか)
  • 購入時期や金額、入手経路がわかっているか
  • 属品が揃っているか
  • 掛け軸のサイズ(高さ、横幅をご確認ください)

8.代表的な日本画掛け軸の作家の取引相場や取引参考価格

日本画は作品の出来栄え、画題や保存状態などによってその価格帯は幅広く、数千円のものから数億円のものまで存在します。制作年の古い作品ほど、保存が難しく現存する作品は希少価値が高くなる傾向にあります。また作家が著名な人気作家であればより高額な査定も期待できるでしょう。

福田 平八郎 作 『游鮎』

福田平八郎の『游鮎』という作品は、オークションにて約470万円で取引されました。この作品は絹本、本紙サイズが59.5cmx72.3cm、共箱があります。また、作品の右下に落款・印がある軸装作品です。福田平八郎は生涯「水」の動き、感覚を追究していたとされています。そのため魚の姿など水に関連する作品の評価が高いです。真作であることが証明できれば、数十万円から数百万円の買取は大いに期待できるでしょう。

山元 春挙 作 『秋霄之図』

円山四条派のひとりであり、風景画を得意としている山本春挙は、大嘗祭(だいじょうさい)後の大饗の席に用いる「主基地方風俗歌屏風」を制作したことでも有名です。『秋霄之図』は円山派の写生技と西洋画風の遠近法を無理なく取り入れた独特の画風の掛け軸です。サイズは158.8cm×56.8cm、絹本彩色、左下に落款・記があります。共箱もついており、310万円の値で取引されました。展覧会の出品歴なども査定価格をあげるポイントのひとつです。

村上 華岳 作 『二人舞妓』

村上華岳は大正~昭和期の日本画家です。『二人舞妓』は目を閉じた舞妓を優美に描いた作品です。この作品は紙本着色、サイズは113.2cm×40.4cmで1千400万円で取引されました。作品右下に落款・印があり、付属品として村上常一朗箱有りという条件です。舞妓の目、睫、鼻だけでなく顔の輪郭線までを朱色で描いており、艶やかさが強調されています。村上華岳の掛け軸作品はオークションでの出品は多くありませんが、希少価値があるため数千万円の高額の落札になることも珍しくありません。

9.その他の代表的な日本画掛け軸作家

広く世に知られている著名作家の他にも日本画作家は数多く存在します。お手持ちの掛け軸の作者を知りたい、査定で買取価格を知りたいなど、お客様のご要望に合わせて対応致します。些細なことでも構いませんので、是非まずは一度「SATEeee掛け軸買取」までお問い合わせください。

川端 玉章

明治時代に活躍した日本画家です。若い頃は生活が苦しく、版下絵や新聞の付録画を描いて生計を立てていました。1877年の第一回内国勧業博覧会で褒状を受け、その後も入選を重ね次第に頭角を現していきました。円山派の教師として東京美術学校の教授に迎えられ、1909年には川端画学校を開設するなど後進の育成にも熱心であったことが知られています。

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伊藤 小坡

京都を中心に風俗画、美人画を描いた女性画家です。1915年の第9回文展にて『製作の前』が初入選で三等賞を受賞し、1917年には貞明皇后の御前で揮毫を行なうなど脚光を浴びました。小坡の初期の作品は日常風俗を女性の、また妻の視点から描いた作品が多いです。1928年に竹内栖鳳が主催する画塾である竹杖会の一員となって以降、歴史・物語を主題とした女性像を古典的な表現を用いて描くようになりました。

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宮川 長春

江戸時代の浮世絵師です。菱川師宣や懐月堂派に学び、美人画で一家を成し、宮川派の祖と評されています。長春は肉筆画専門の絵師で、生涯版画を手がけることはありませんでした。長春の作品の特徴は流麗な描線と丁寧な彩色による艶麗で気品ある点です。肉筆美人風俗画のほか、庶民風俗、遊里風景、遊女、陰郎、若衆なども描きました。また、春画にも優品を残しています。

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雪舟

室町時代に活躍した水墨画家・禅僧です。遣明船に同乗して中国に渡り、李在より中国の画法を学びました。現存している雪舟の作品の大部分は中国風の水墨山水画で、宋・元の古典や明代の浙派の画風を吸収しつつ、日本独自の水墨画風を確立しました。作品のうち6点が国宝に指定されており、後の日本画壇に大きな影響を与えました。

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荒井 寛方

明治から昭和にかけて活躍した日本画家です。1914年の再興第一回院展で『暮れゆく秋』を出品し、院友となりました。1916年にビチットラ美術学校の絵画教授としてインドに渡り、アジャンター石窟群の壁画などを模写。その後仏教をテーマに独自の作風を確立し、「仏画の寛方」と呼ばれ、より静謐で格調高い作風へと昇華していきました。晩年には法隆寺金堂壁画模写事業に従事するも、急逝し完成を見ることはありませんでした。

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菊池 契月

明治から昭和中期にかけての日本画家です。長野県に生まれ、のち京都に出て四条派の菊池芳文に学びました。手堅い描写の歴史画を得意とし、1898年の新古美術品展の『文殊』で一等賞を得て存在感を示しました。1922年に渡欧。ルネサンス期のフレスコ画や肖像画に深い感銘を受けて東西両美術の融合を試みたものの、古典的作品の価値を再認識し、清澄典雅な新古典的人物画に独自の境地を拓きました。1954年に京都市より名誉市民の称号を贈られました。

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10.日本画の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

日本画の取引相場価格は市場需要によって大きく変動します。掛け軸において日本画は安定した人気がありますが、古いものは希少価値が高く、査定額も期待ができるでしょう。贋作が多いことから確実に真作証明ができることは重要で、また有名作家のもの、保存状態の良い作品であれば入札数が多くなり高額取引の可能性があります。

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