阿弥陀三尊(あみださんぞん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.阿弥陀三尊作品を売りたいお客様へ

阿弥陀三尊は、仏教における仏像安置形式のひとつです。阿弥陀三尊では三尊とも立像(りゅうぞう)、三尊とも坐像、中尊坐像・脇侍立像、中尊坐像・脇侍跪坐(きざ)が主な形式です。骨董品価値の高い作品の特徴や歴史を交えながら、阿弥陀三尊の査定ポイントについてまとめました。

このページの目次

2.阿弥陀三尊についての解説

阿弥陀三尊は阿弥陀如来を中尊とし、その左右に左脇侍の観音菩薩と、右脇侍の勢至菩薩を配する三尊形式のことです。観音菩薩は阿弥陀如来の「慈悲」をあらわす化身、勢至菩薩は「智慧」をあらわす化身とされています。脇侍の観音菩薩は頭上の髻の正面に阿弥陀の化仏(けぶつ)を表し、勢至菩薩は同じ位置に水瓶を表しています。また、地蔵菩薩と龍樹菩薩を含めて五尊像とした作例もあります。

3.阿弥陀三尊についての歴史

日本では、東京国立博物館が収蔵する『銅造阿弥陀如来及両脇侍像』や、橘三千代の念持仏と伝えられる法隆寺の『銅造阿弥陀如来及両脇侍像』などが阿弥陀三尊の古い作例として有名です。三尊像を包み込むように大型の後背を付けたものを一光三尊形式と呼んでいます。鎌倉時代に浄土宗によって、善光寺の阿弥陀三尊像を模したものは一光三尊形式をとり、阿弥陀如来を本尊、両脇侍を観音、勢至とみなすと決められ、以来この形式を「善光寺式阿弥陀三尊」と呼ぶようになりました。

4.阿弥陀三尊作品の特徴について

阿弥陀三尊の掛け軸は、平安時代ころから浄土教信仰の高まりとともに来迎図が数多く制作されています。来迎図とは浄土に往生しようと願う人の臨終に仏が迎えに来る様子を表現したものです。また、三尊が立ち姿で正面向きに来迎する様式は、鎌倉時代中期ころから見ることができます。

5.阿弥陀三尊作品の買取査定ポイント

阿弥陀三尊の掛け軸では、阿弥陀仏が諸菩薩を従えて衆生を極楽浄土に迎えるために人間世界に下降するようすを描いたものが人気があり、今でも需要が高いです。また、同じ作家によっても制作年代や筆法、作品の状態によって価値は大きく異なります。年代が不明の古い作品であっても高価買取となるケースもあります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であるか(有名作品の偽物や贋作が多く出回っています)
  • 作家名が判明しているか(掛軸には落款(らっかん)と呼ばれる印鑑やサインがあります)
  • 保存状態はどうか(シミや破れのないきれいな状態で保存されていれば、高く買取できます)
  • 掛け軸の大きさ(高さ、横幅をご確認ください)
  • 付属品(掛軸を入れる共箱や鑑定書があれば一緒にお持ちください)
  • 購入時期や金額がわかっているか(証明書や鑑定書があれば尚良し)

6.代表的な阿弥陀三尊作家の買取相場価格について

作品の出来栄え、画題や保存状態などによって、阿弥陀三尊の掛け軸の価格帯は幅広いです。数千円のものから数十万円のものまで存在し、制作年の古い作品ほど保存が難しいため希少価値が高くなる傾向にあります。また作家が人気のある著名作家であればより高額な査定が期待できるでしょう。

不明 作 『阿弥陀三尊像』

平安鎌倉期に制作された作者不明の『阿弥陀三尊像』が、オークションにて約60万円で取引されました。この掛け軸は本紙サイズ横37cm×縦88cmで、絹本着色金泥金截金、箱入、裏書有です。阿弥陀三尊は安らかな往生を願う御守として現在でも需要があるため、作者が不明の作品であっても数万円から数十万円の買取が大いに期待できます。

不明 作 『室町期 阿弥陀三尊像』

室町期に制作された阿弥陀三尊像の掛け軸は、オークションでの取引数は多くありません。『室町期 阿弥陀三尊像』と名付けられた作品がオークションで取引された際には、約26万円の価格で落札されました。この作品は本紙サイズ横56cm× 縦102cm、紙本着色金泥金截金、二重箱入です。室町期の作者不明の阿弥陀三尊像作品は20万円前後の落札事例が多く、真作保証されたものであればそれ以上の価格で落札されるでしょう。

不明 作 『室町期 阿弥陀三尊来迎図軸』

オークションに特別出品された掛け軸『阿弥陀三尊来迎図軸』は約25万円で落札されています。古式の傘光背で描かれた三尊来迎軸で、室町時代に制作されたものと推定されています。本紙サイズが縦約70cm×横約33.3cm、絹本肉筆です。また、衣の緻密な截金(きりがね)文も良く残っているほど状態が良く、表装は落ち着いた高野裂(こうやぎれ)に古金襴、軸端は状態の良い時代鍍金金具です。阿弥陀三尊の掛け軸は作品の状態によって価格が大きく変動するため、数十万円の落札になる場合もあります。

7.阿弥陀三尊作品の買取についてのまとめ

阿弥陀如来は、西方極楽浄土を主宰し人々を救済する仏として知られています。「南無阿弥陀仏」と念仏を唱える者は極楽浄土に往生すると言われていることから、阿弥陀三尊の掛け軸は守護仏として近年でも人気と需要があります。阿弥陀三尊の掛け軸の掛け軸をお持ちの方は、一度査定に出されてみてはいかがでしょうか。

その他の掛け軸について