呉 彬(ご ひん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ
1.呉 彬の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ
呉彬は中国明末の文人画家です。現実にはあり得ない不自然に屈曲した山体を描くなど風変わりな作風が特徴で異端視されていたこともありました。呉彬の作品が再評価されたのは20世紀になってからです。人物の独特な表情や原色の多用という呉彬の技法は日本の画家にも影響を及ぼしていたことは明らかになっています。
このページの目次
2.掛け軸作家「呉 彬」についての概要
呉彬(生没年不明)は福建省の人、字は文中(文仲)です。万暦期 (1573年~1620年)に供奉となり、書画の才が求められ中書舎人に登用されましたが宦官の魏忠賢(ぎちゅうけん)の専横を批判して官を解かれました。その後、北京の高官であった米万鐘の支援を受けて北京、南京などで活躍しました。
3.掛け軸作家「呉 彬」の生い立ちや歴史
呉彬はおもに仏像を描き、白描画に最もすぐれた才能がありました。仏画、山水画ともに個性的な形態や色彩感覚を示し,ことに山水画では当時主流であった呉派文人画とは異質の個人様式をつくり上げました。上海博物館にある『山陰道上図巻』は呉彬の最高傑作と言われる作品です。この作品は全長862㎝を超える大作で、筆墨だけで幻想的に表現し最初から最後まで一つとして同じ描写はありません。古代の画家の筆法をおり混ぜながら描かれ、四時(朝昼夕夜)と四季(春夏秋冬)、そして呉彬が修行の過程で体得した中国絵画の歴史そのものであると高い評価を得ています。
4.呉 彬の掛け軸作品の代表作一覧
- 仏涅槃図
- 山水図
- 渓山絶塵図
- 十八応真図巻
- 山陰道上図巻(1608年)
5.呉 彬の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内
呉彬の作品は人気が高いだけに昔から、工芸印刷、手彩色の木版画といった偽物も多いです。鑑定が非常に難しい作家ですが、日本の百貨店や画廊などで目録や証明書付きで購入された作品であれば価値が保証されています。まずは呉彬本人の真作であるかどうかが大きなポイントです。また保存状態は良いか、制作された年代やタイトルがはっきり分かっているかなどの一般的な骨董品の査定基準ポイントもあてはまります。
代表的な掛け軸作品の査定ポイント- 呉彬本人の作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い
- 作者の署名(銘)があるか
- 保存状態は良好か(欠けなどはないか)
- 素材は何でできているか
- 付属品は揃っているか(共箱・共布・栞などが残っているか)
6.呉 彬の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格
北京ポリーオークションで呉彬の作品『十八応真図巻(32.3cm×569cm)』が約1.7億人民元亜(約25億円)で落札されました。中国嘉德2017春季オークションでも『十二尊者相』の落札価格が10億円を超えました。独特で幻想的な景観を描いた呉彬は、1970年以降中国絵画の近代性につながる個性派画家として再評価されるようになり、近年取引価格が高騰しています。
7.呉 彬の掛け軸作品の買取についての情報まとめ
呉彬は中国絵画史への深い理解と優れた画技をもつ画家です。20世紀の日本やアメリカの研究者によって呉彬の作品は再評価され、今ではコレクターからも大きな注目を集めています。もし蔵や押し入れで眠らせたままの呉彬の作品があれば、一度査定に出されてみることをお勧めします。
その他の掛け軸について
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