朝川 善庵(あさかわ ぜんあん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ
1.朝川 善庵の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ
朝川善庵は江戸時代に『善庵随筆』など多くの著作を世に送り出した漢学者にして儒学者です。伊豆に清からの船が漂流した際に漂流者と筆談して事態収拾にあたったエピソードで知られています。詩文を好み、絵画作品に画賛を書き加えることも多かったようで、彼の画賛が入った掛け軸には高額で取引されたものがいくつかあります。
このページの目次
2.掛け軸作家「朝川 善庵」についての概要
朝川善庵は江戸時代後期にその学才をもって全国的に名を馳せました。吉田松陰や西郷隆盛にも刺激をあたえた幕末の儒学者佐藤一斎と並ぶ名声を得たとされた、紛れもなく当時を代表する学者だったといえるでしょう。『楽我室遺稿』という詩文集を書いた詩人でもあり、書をしたためるのはもちろんのこと、画賛もよくしていたようです。画賛とは絵画作品の空白に書きこまれた漢詩や和歌を指し、朝川善庵は画家と協力して絵と画賛の合作を仕上げた例もあります。
3.掛け軸作家「朝川 善庵」の生い立ちや歴史
朝川善庵は1781年に儒学者片山兼山の子として生まれました。しかし父は翌年に亡くなり、母の再婚相手である朝川黙翁に育てられます。12歳の頃に折衷学者山本北山への入門をきっかけに、学者として頭角を現します。その博識さは幕府にも伝わるほどで、1815年に伊豆下田に漂流した清国船の対処役として幕府から指名され、筆談で事態の収拾にあたりました。1846年には学者としての功績が認められ、12代将軍家慶の謁見を賜ります。1849年に病にかかり死去。その墓は東京都指定の文化財として、今も墨田区に現存しています。
4.朝川 善庵の掛け軸作品の代表作一覧
朝川善庵の掛け軸はおもに、彼が手がけた書作品と、別人が描いた絵画作品に画賛を加えたものとの2つに別れます。いずれにしても朝川善庵本人の作か否かは査定における重要なポイントでしょう。作品の大きさや箱の有無もおさえておきたいポイントです。
代表的な掛け軸作品の査定ポイント- 付属品、とくに共箱の有無やその造り(桐箱や二重箱は査定額が上がる場合あり)
- 優良な素材で作成されているか(軸先の素材が象牙等)
- 朝川善庵本人の署名がなされているか(本紙に落款や為書があるか)
- 本人が書いた真作か他人の模写作品か(証明書か鑑定書があればスムーズに判断可能)
- 保存状態の良し悪し(表装に傷や汚れ、本紙に色剥げや反りまたは日焼け等)
5.朝川 善庵の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内
朝川善庵の掛け軸作品は近年のネットオークションでは数千円程度が相場です。しかし、彼が画賛をくわえた絵画作品ですと値段は急激に跳ね上がります。たとえば雪舟の天神像に朝川善庵が画賛をしたためた『天神像画賛』ですと、全体178cm×61cm、本紙89cm×47.5cmで「軸先は象牙で紙本。経年による状態劣化の可能性があります。」とした模写作品が30,100円で取引されました。また、朝川善庵含む6名の儒学者と画家が協力して制作した合作品『山楼閣賞月画賛』(全体217cmx 97cm、本紙146cm×80cm)は「大幅で軸先は象牙、経年による状態劣化の可能性があります。」との状態での模写作品でありながら121,504円の値段がつきました。
6.朝川 善庵の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格
朝川善庵は江戸時代後期を代表する学者です。しかし詩に親しみ、画賛というかたちで絵画作品にかかわった作家の一面も持ち合わせています。そして彼の画賛が入った作品は数万円~十数万円の値段で取引された実績があります。このように画賛ひとつで掛け軸の査定額が大幅に変動する場合がありますので、どのような作品でも、お手元にあるものならば一度査定に出してみてはいかがでしょうか。
7.朝川 善庵の掛け軸作品の買取についての情報まとめ
その他の掛け軸について
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