吉山 明兆(きつさん みんちょう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.吉山 明兆の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

吉山明兆は、室町時代前・中期の臨済宗の画僧です。水墨画を専門にした最初の画僧といわれており、如拙、周文、雪舟らとともに日本の水墨画の成立と発展を担ったことで高い評価を得ています。吉山明兆の画技は第4代将軍・足利義持からも認められ、寵愛を受けていました。

このページの目次

2.掛け軸作家「吉山 明兆」についての概要

吉山明兆(1352年〜1431年)は淡路国津名郡物部庄(現:兵庫県洲本市物部)出身です。西来寺で出家後、臨済宗安国寺に入り、東福寺永明門派大道一以の門下で画法を学びました。僧としての位は終生、仏殿の管理を務める殿主(でんす)の位にあったので、兆殿主と称されています。

3.掛け軸作家「吉山 明兆」の生い立ちや歴史

周囲からは禅僧として高位の位を望まれましたが、吉山明兆は画を好みこの提案を拒絶して、初の寺院専属の画家として大成しました。吉山明兆の作風は、北宋の李竜眠や元代の仏画を下敷きにしつつ輪郭線の形態の面白さを強調したもので、後の日本絵画史に大きな影響を与えたとされています。東福寺を中心に多くの著名作品が残っていますが、日本最大の涅槃図である『大涅槃図(縦15m、横8m)』と、重要文化財に指定されている『聖一国師像』は特に有名です。

4.吉山 明兆の掛け軸作品の代表作一覧

  • 大道一以像(1394年)
  • 春屋妙葩像(1404年)
  • 大涅槃図(1408年)
  • 渓陰小築図(1413年)

5.吉山 明兆の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

彩色画、水墨画ともに多くの作品を世に生み出した、吉山明兆。元代の中国仏画の影響を強く受け、筆線や色調に力強い表現を用いるのが特徴です。スピード感のある流れるような筆の動き、画面の構成力と筆力で表現された吉山明兆の作品は価値が高く、高額査定の可能性があります。保存状態が良いとさらに高額買取できる可能性があります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 真作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 作者の署名・落款(らっかん)があるか
  • シミ汚れ、欠けなどがなく保存状態は良好か
  • 素材の質、種類
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っていれば査定額は上乗せできます)

6.吉山 明兆の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

国内のネットオークションで、吉山明兆の『羅漢図』1幅が10万円で落札されました。この作品は121cm×58cm、肉筆保証、シミ下部少ヤブレ有という状態で出品されたものです。100を超える入札があったことからも、吉山明兆の作品は今なお人気があることが裏付けされる結果になりました。

7.吉山 明兆の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

東福寺の仏画工房は以前から影響力を持っていましたが、吉山明兆の台頭後は東福寺系以外の寺院からも注文が来るようになり禅宗系仏画の中心的存在となりました。吉山明兆の没後、弟子達によって理念、画風も他派の寺院にも広まり室町時代の仏画の大きな流れとなっていきました。吉山明兆の真作かどうかは査定額を大きく左右しますので、鑑定書や保証書、そして付属品なども揃って提出するようにすると良いでしょう。

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