趙 之謙(ちょう しけん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.趙 之謙の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

趙之謙は、毛筆での表現が中心だった中国伝統の書の価値観を揺るがす新境地を拓きました。青銅器や石碑などに刻まれた古代の文字に学び確立した他に類がない表現は「北魏書」として結実し、今なお大きな衝撃を与えています。作品の数の少なさが希少性をますます高め、肉筆でないものでも思わぬ高値が期待できます。

このページの目次

2.掛け軸作家「趙 之謙」についての概要

清朝末期という動乱の時代を生きた趙之謙は、中国美術に革命を起こしたとも言える作家です。実生活では科挙に落第し続けるなど挫折の連続でしたが、その鬱屈が書に宿り生まれた全く新しい様式の美は、中国書の世界を一変させました。また、「新浙派」を興し篆刻芸術の革新を成し遂げるなど、篆刻家としても多大な功績を残しています。

3.掛け軸作家「趙 之謙」の生い立ちや歴史

1829年、趙之謙は浙江紹興の富裕な商人の次男として出生しました。字は益甫、撝叔で、号は冷君、悲盦、梅庵、无悶、憨寮としています。少年の頃に家は没落しますが豊富な蔵書は残り、趙之謙は勉強に打ち込むことができました。しかし、太平天国の乱で家や蔵書を失い、科挙の受験も失敗を重ねます。その後北京で、古代の金属器などの銘文を研究する金石学に熱中するようになり、科挙での立身は断念するに至りました。44歳の頃に『江西省史』の編集に起用され、1876年には鄱陽県で任官できたものの、大洪水に遭い病を得るなど不運にも見舞われます。その後は地方を歴任しましたが、1884年、56歳で逝去しました。

4.趙 之謙の掛け軸作品の代表作一覧

  • 篆書鐃歌冊(1864年)
  • 張衡霊憲(1868年)
  • 花卉図(1870年)
  • 大痴百歳(1883年)
  • 篆書説文解字叙冊

5.趙 之謙の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

現在、真作は美術館、博物館に所蔵されていることが多く、市場での取引の中心は工芸印刷や複製品となっています。表装がされているもの、箱など付属品の保存状態がよく解説や目録などがあるものは、意外な高額査定の可能性も十分あります。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 付属品が保管されているか(箱・袋・軸など)
  • 解説や目録などがついているか
  • 装丁がされているか
  • 展覧会に出展されたことのある作品かどうか
  • 保存状態は良好か(傷やシミ、カビなど汚れがないか)
  • サイン(落款)があるかどうか

6.趙 之謙の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

工芸印刷や複製品で時代が少し最近のものでも、付属品や解説などで総合評価が高くなるケースもあると言えます。『行書七言對聯』という2幅一対の複製掛け軸は、本紙が縦約130cm、横約30cm、1975年制作で解説付き、箱や表装の保存状態もよく35,000円で落札されています。また、昭和21年発行の『二金蝶堂遺墨、第1第3第4』という3冊の書画集はシミなど汚れなどがなく、装丁もおおむね美しい状態だったため、59,000円で落札されました。

7.趙 之謙の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

趙之謙の挫折多き人生は鋼のように強靭な意思を育ませ、作家に書の歴史を塗り替えるような表現に至る道を用意していたのだと言えるでしょう。楷書や隷書の革新的な名品はその気概をも今に伝えています。複製品、工芸印刷も十分価値があります。作品がある場合は、ぜひ査定に出されることをおすすめいたします。

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