鄭 板橋(てい はんきょう)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ
1.鄭 板橋の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ
鄭板橋は中国清時代に「揚州八怪」の一人として、停滞していた画壇に旋風を巻き起こした書画家です。詩、書、画すべてに優れる「三絶」と称えられ、とくに行書、楷書に隷書を織り込んだ独創的な書風や蘭、竹の画で非常に高名です。作品の価値は極めて高く、高額査定も十分期待できます。
このページの目次
2.掛け軸作家「鄭 板橋」についての概要
鄭板橋は、自身の貧困や赴任先の飢饉など困難な人生の中、伝統の枠組みにとらわれない型破りとも言える独自の書風「六分半書」と、書の技法で画を描いたとも言われる蘭、竹の水墨画の鮮やかな筆致などで中国美術史に一時代を築きました。また民の苦難を詠んだ名詩を残し(金農)金冬心と双璧をなすとも言われ、詩でも高い評価を受けています。
3.掛け軸作家「鄭 板橋」の生い立ちや歴史
鄭板橋が生まれたのは1693年で、本名は鄭燮、字は克柔、号として板橋を称しました。出身は江蘇省です。貧しい幼少期を送り、科挙の勉強も売画で生計を立てながら続けました。1732年にようやく試験を突破し、1742年からは知事として任官し始めました。1753年、60歳の時に赴任先の濰県が大飢饉となり、鄭板橋は農民を救うため献身的に職務にまい進します。しかし、これが富裕層に恨みを抱かせることとなり、知事職を奪われてしまいました。郷里の揚州に帰って後は、再び書、画を売る生活となりましたが、同時代の芸術家と交友しながら作品創作に楽しむ晩年を過ごしました。1765年、73歳で波乱の生涯を閉じました。
4.鄭 板橋の掛け軸作品の代表作一覧
- 墨竹図(1753年)
- 遠山煙竹図(1753年)
- 懐素自叙帖幅(1764年)
- 蘭花竹石図
- 板桥全集
5.鄭 板橋の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内
本紙のシミや付属品の保存の状態などで左右される点もありますが、時代が古いものであるため、肉筆で署名、落款のある作品は、汚れなどがあったとしても高い値で取引されることが多いです。作品の画題や完成度により高額となる確率はさらに高まると言えます。
代表的な掛け軸作品の査定ポイント- 作者の署名(落款)があるかどうか
- 作品の完成度はどうか(画題は何か、作家の特徴の表現など)
- 保存状態は良いか(傷、シミ、カビなどがないか)
- 付属品が残っているか(共箱・袋・紐など)
- 鄭板橋本人の作品であるか(証明書や鑑定書があるか)
- 作品の大きさはどうか
6.鄭 板橋の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格
独特の筆跡が感じられる書や竹や蘭などを画題とした肉筆の作品は、10万円以上の高額落札につながるケースもあります。『博古図』という四対の掛け軸は、本紙が縦178cm、横43cmの紙本で、ほつれや汚れなどがややある状態ではありましたが、作者独自の書風が明確に感じられ、淡から濃への墨の階調が画の艶やかさを増している逸品で、署名、落款もあったこともあり、304,151円の高額査定となりました。多少経年の汚れなどがある作品でも、期待以上の高値がつく可能性は十分あります。古さが気になる作品であっても、一度査定に出されることが最良です。
7.鄭 板橋の掛け軸作品の買取についての情報まとめ
不幸な境遇に拘泥せず芸術の道で颯爽と生きた鄭板橋は、晩年には自身の作品の揮毫料を掲げ、有意義な創作活動に活かしました。この時代としては破天荒だったであろう行いからは、壮快な矜持さえ感じられます。人生と芸を貫いた作家の信念は、数々の傑作に今も息づいているのです。
その他の掛け軸について
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