狭川 明俊(さがわ みょうしゅん)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.狭川 明俊の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

狭川明俊は近現代の仏僧です。華厳宗でも格式高い東大寺で修行し、長老の地位についた高僧として名をのこしました。さて、日本のお坊さんはたしなみとして書道を心得ているものですが、狭川明俊はとくにずばぬけた書の達人でした。そのためか掛け軸や他人に依頼された箱書きが多くのこっており、市場ではしばしば高値で取引されています。

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2.掛け軸作家「狭川 明俊」についての概要

明治期に東大寺で出家し、昭和期におなじ東大寺で長老となった狭川明俊。若いころから達筆で、般若心経から寺の看板まで、さまざまな題材で筆をふるいました。とくに看板の文字入れは「神業」とたたえられたほどにうまく、いくつかは墨蹟としてのこっています。人からよく書を頼まれたものの、見返りを自分から求めたりはしませんでした。これについて息子の狭川宗玄は「ただ字を書くのが本当に好きな人だったから」と語っています。

3.掛け軸作家「狭川 明俊」の生い立ちや歴史

狭川明俊は1891年奈良県で生まれました。小学校を卒業してすぐ東大寺塔頭真言院に入寺し、19歳で出家します。実直に修行をつづけ、1918年北林院住職、1951年執事長とキャリアをかさねます。そして1963年、73歳のときに華厳宗のルーツである律宗の開祖、鑑真の1200年忌法要のため中国にわたります。日本代表として法要をやりとげた狭川明俊は3年後東大寺長老に就任しました。1988年に遷化。享年98歳でした。

4.狭川 明俊の掛け軸作品の代表作一覧

達筆で評判だった狭川明俊は、作品にハクをつけるための箱書きをよく頼まれたようです。もちろん本人作の掛け軸も多くのこっており、どちらでも高額買取が期待できます。査定額をひき上げるためには、真筆であることや、すぐれた保存状態の維持が大切です。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 狭川明俊本人の署名が残されているか
  • 欠けやシミなどの傷・汚れはあるか(ただし目立つからといって自分で修復しないこと)
  • 掛け軸そのものを構成する素材の種類
  • 付属品があればすべて作品とまとめる(真贋判定の貴重な資料となるため)
  • 狭川明俊の作品だと保証する正式な鑑定書もしくは証明書の有無

5.狭川 明俊の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

狭川明俊の箱書きがそえられた掛け軸ですと軸装124cm×35.2cm、画24.7cm×10.2cmとする「時代なりの損傷はあります」と断りを入れた『平安 古写経 大般若波羅蜜多経』に40,500円の値段がついた例があります。本人作の場合、直筆と明記したうえで「共箱、しおり、タトウ。上下・シナパーでわずかにシミがございますが、目立たなく折れもなく良い状態です」と説明する総丈126cm×43.5cm、本紙33.5cm×40.5㎝の『閑座聴松風』が28,000円で売買された実績があります。

6.狭川 明俊の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

東大寺長老でありながら書の上手でもあった狭川明俊。氏の作品は本業でないにもかかわらず数万円で取引されます。このように、掛け軸作家としてはピンとこない人物の作品が査定してみるとおもわぬお宝だった、という話はめずらしくありません。お手元の掛け軸にどんな価値が眠っているか、一度プロに調べさせてはいただけないでしょうか。

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