花鳥画(かちょうが)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ
1.花鳥画作品を売りたいお客様へ
花や鳥を主体に描いた花鳥画は美しさや可憐さを表現したことで見た目に優れており、花鳥画の掛け軸は実用品としてだけでなく美術品としても人気があります。日本だけでなく世界中でコレクションされ買い手も多くなっています。日本人作家が手掛けた花鳥画作品をお持ちで高値で売却をお考えなら、以下の査定のポイントを参考にしてください。
このページの目次
2.花鳥画についての解説
花鳥画とは日本の絵画における画題のひとつで、花や鳥を主体に描いたものを指します。花鳥画は花の咲いた草木に鳥を描いたものが主流ですが、松に鷹や鶴を描いたもの、また花に虫、猫に牡丹といった取り合わせも花鳥画に含まれます。日本において花鳥画は単なる中国絵画の模倣ではなく、大和絵の手法も取り入れながら独自の発展を遂げました。
3.花鳥画についての歴史
室町時代の末頃から唐絵に大和絵の画風を交えた絵が描かれるようになりましたが、花鳥画も例外ではありません。この様式は後に狩野派をはじめとする諸派に伝わり、『四季花鳥図』の屏風や襖絵など描かれるようになりました。狩野派以外では、土佐派、江戸時代の琳派など多くの絵師たちによって作品が制作されています。江戸時代中期に清国より画人、沈南蘋が日本を訪れ南蘋の画法が伝わると、明治時代の頃合いまで南蘋画風の花鳥画が多く描かれるようになりました。
4.花鳥画作品の特徴について
日本の花鳥画は、しなやかな描線や余白を生かし、写生に基づいた作品が多いのが特徴です。水墨山水画で有名な画家、雪舟も花鳥画を多く描いていたことが知られています。雪舟ら日本画家の花鳥画は余白の取り方など構図や画風は中国古来の花鳥画とは一線を画するものでした。
5.花鳥画作品の買取査定ポイント
花鳥画の買取査定の重要ポイントは、作家は誰か、また人気のある作品かどうかという点が挙げられます。色鮮やかな彩色が施されることも多い花鳥画では、保存状態の良し悪しも査定額に影響します。花鳥画作品のモチーフの中でも四つの花、梅と蘭、竹、菊はいずれも気高く、凛々しさを感じさせるところから人気があり買取額も高くなるでしょう。
代表的な査定ポイント- どの時代の誰の作品であるか
- 作家の署名・落款(らっかん)があるか
- 保存状態は良好か(破損や汚損の有無)
- 作品保管用の箱など付属品が付いているか
- 購入時期や金額がわかっているか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
- 掛け軸のサイズ(高さ、横幅をご確認ください)
6.代表的な花鳥画作家の買取相場価格について
花鳥画の掛け軸は作家が著名な人気作家であればより高額な査定が期待できるでしょう。その価格帯は幅広く、さらに作品の出来栄え、画題や保存状態などによって数千円のものから数億円のものまで存在します。制作年の古い作品ほど保存が難しいことから希少価値が高くなり、高額査定の可能性が高まります。
速水 御舟 作 『山鳩』
速水御舟は多作であったため現存作品数も多いです。速水御舟の真作なら数100万円の値がつくことは珍しくはありませんが、花鳥画は少ないため希少価値が高いです。速水御舟の『山鳩』は500万円で取引された実績があり、他の落札事例でも数百万円になることもありました。速水御舟の作品は相場が幅広いですが、真作保証がある花鳥画であれば100万円以上の高値が期待できるでしょう。
菱田 春草 作 『鶏』
菱田春草の『鶏』という作品は、オークションにて真贋不明な作品であったものの、約88万円で取引されました。もともとオークションでの落札予想価格は30万円~50万円でしたが、落札予想価格を大きく上回る額で落札されました。この作品は絹本、彩色、軸装で、サイズは本紙が96.0cm×35.5cmです。菱田春草の真作であれば100万円を超える買取も期待できるでしょう。
竹内 栖鳳 作 『竹雀』
竹内栖鳳は花鳥画以外の出品もかなり多い作家です。鑑定書や落札歴などある花鳥画なら数百万円の落札結果が出ることもあります。作者がはっきりしている掛け軸の場合、サイズが普通から大きく見映えがする掛け軸ほど高額になる傾向にあります。竹内栖鳳の作品も例外ではなく、画題や大きさによって価格差があり、さらに軸先や裂など掛け軸の表装部分に良いものが使われていればより高額での買取が見込めます。実際、竹内栖鳳の『竹雀』はサイズが42.5cm×36.8cm、絹本、彩色、軸装という条件で出品され、1千万円という高額で落札されています。
7.花鳥画作品の買取についてのまとめ
花鳥画は美術品買取市場でも大変人気の高いジャンルのひとつです。保存状態の良い、色鮮やかな花鳥画は高く評価され高額で取引されています。自宅にある古い掛け軸に思いもよらない高額が付くという可能性もあるので、価値が不明な花鳥画の掛け軸をお持ちでしたら一度お問い合わせください。
その他の掛け軸について
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