岩佐 勝重(いわさ かつしげ)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!
1.岩佐 勝重の作品を売りたいお客様へ
岩佐勝重は江戸前期に活躍した絵師です。人物・風俗画を能くしました。父は信長に反逆を企てた荒木村重の子・岩佐又兵衛でしたが、勝重は福井藩の御用絵師として藩に仕えました。又兵衛没後はその跡を継いで岩佐派の2代目となっています。作品は又兵衛晩年の作風を伝えているとされていますが、詳しい活動等については不明な点も多い人物です。まだまだ研究過程にある作家でもあり、作品の新発見が望まれています。
このページの目次
2.岩佐 勝重についての解説
岩佐派を継いだ岩佐勝重(生年不詳~1673年)は彩色人物を得意とし、浮世絵風の肉筆画や寛文美人図を能くしました。風俗画は父よりも多く手掛けたとされています。一方、寛文9年に焼失した福井城再建時には鶴の間の金碧の『群鶴図』を描くなど、狩野派の影響を受けた作品も遺しました。
3.岩佐 勝重の歴史
岩佐勝重は、岩佐又兵衛の長男として福井の新屋舗町に生まれました。通称は源兵衛としています。画技を父に学んで越前福井藩に仕えました。寛永14(1637)年、父・又兵衛は2代将軍・徳川秀忠の招き応じて江戸へと移りましたが、勝重は福井に残り藩の絵事御用に務めています。勝重の子・陽雲以重も勝重と同じく福井藩に仕え、御用絵師を勤めました。長谷川等伯の弟子・長谷川等哲は勝重の弟という説もあります(『岩佐家譜』)。寛文13(1673)年没、享年は71歳といわれています。
4.岩佐 勝重の代表作
- 仁王図
- 職人尽図
- 群鶴図
- 歌仙図
- 柿本人麿図
5.岩佐 勝重の作品の買取査定ポイント
岩佐勝重の作品において査定の重要ポイントはその真贋ですが、その見極めに慎重を要する作家の一人です。由来や書付など、真作を裏付けるものがあれば査定価格は高くなるでしょう。また状態や仕立て、画題など、総合的な判断での査定となります。
代表的な査定ポイント- 真作を保証する書付などがあるか
- 岩佐勝重の署名・落款があるか
- どのような保存状態か
- 付属品の欠けはないか
- 由来はあるか
6.岩佐 勝重の作品の取引相場価格
ネットオークションにおいて岩佐勝重の作品はあまり出回っていませんが、過去に91,000円で落札された例がありました。作品の画題は『彩色美人画』、サイズは掛軸全体が約170.5cm×約47cm、本紙が約85cm×約38cm、状態は「本紙は、軽い染み、軽い汚れ、ヤケがあります。表装は、軽い染み、軽い汚れ、しわ、上端の左右に擦れ剥がれ、虫食い、破れ、小さい剥がれがあります」と記されていました。
7.岩佐 勝重の作品の買取についてのまとめ
岩佐勝重は主に古典人物などを描き、浮世絵風の風俗画を手がけたほか、御用絵師としても福井城再建時に鶴の間の金襖を任されるほど画力が認められた絵師でした。もし岩佐勝重の作品をお持ちでしたらぜひ査定に出してみてください。思わぬ高値が付くかもしれません。
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