本如上人(ほんにょしょうにん)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!
1.本如上人の作品を売りたいお客様へ
本如上人(1778年~1827年)は浄土真宗西本願寺第19世の宗主として、江戸時代中・後期に生きた浄土真宗の僧です。画を吉村孝敬に師事し、書画に優れた他、詩歌・茶道・陶技も得意としていました。寛政9(1797)年から10年間続いた三業惑乱と呼ばれる教学論争の収束にあたった宗主として知られています。浄土真宗本願寺派は各宗派中最多の信者を抱えており、門跡寺院である西本願寺宗主の作品は非常に人気があります。
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2.本如上人についての解説
江戸中期、浄土真宗本願寺派では宗門の安心(あんじん)をめぐって教義対立が顕著になってきました。特に地方での動揺は大きく、次第に一向一揆に似た状況も勃発、本山に論戦を挑むものも現れるなど京都市中は混乱の中にありました。寛政11年、本如は不穏な空気が満ちるなか22歳の若さで宗主を継職。事態の収束にあたります。この三業惑乱と呼ばれる教学論争は、幕府の介入を経て文化3年(1806)本如が発表した『御裁断御書』をもって決着とされました。
3.本如上人の歴史
西本願寺19世本如上人は安永7年、西本願寺18世文如上人の次男として生まれました。本如は法号、字は不捨、画号は碧山、諱は光摂。院号は信明院。妻は二条治孝の娘・誠、河内国顕証寺住職文淳は弟、20世広如は甥です。兄の早逝によって寛政11年宗主となり、三業惑乱への対応にあたりました。業績としては文化7年の御影堂修復、同8年の親鸞聖人の550回大遠忌法要の執行などが挙げられます。文政9年寂、49歳でした。
- 真作であるかどうか(由来や書付などがあればなお良い)
- 本如上人の落款や印があるか
- 書か画か
- どのような仕立てか
- 付属品の欠けはないか
- 傷み具合はどうか(保存状態が良好であれば評価額が高くなります)
4.本如上人の作品の買取査定ポイント
浄土真宗では名号を上位の本尊としていますので、宗主の名号は非常に需要があります。高価買取のポイントとしてはその真贋にありますので、それを裏付けるものがあるとよいでしょう。また装丁や保存状態などにより査定価格は変動します。
代表的な査定ポイント5.本如上人の作品の取引相場価格
ネットオークションでの本如上人の作品としては、「南無阿弥陀仏」の六字名号が303,000円の値で取引された例がありました。紙本の掛軸作品で、サイズは掛軸全体が199cm×45.5cm、本紙が134cm×33.5cm、状態は「本紙にヤケ、オレ、墨の剥離、表具に小シミ」と記されていました。
6.本如上人の作品の買取についてのまとめ
京都において通称「西本願寺」と呼ばれる本願寺は、親鸞聖人によって開かれた浄土真宗の(現在は浄土真宗本願寺派の)本山です。浄土真宗において必須である名号は特に高値で取引されています。本如上人をはじめ、本願寺派歴代宗主の作品をお持ちでしたら、ぜひ一度査定に出してみることをお勧めいたします。
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