三畠 上龍(みはた じょうりゅう)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!
1.三畠 上龍の作品を売りたいお客様へ
三畠上龍は江戸後期、特に天保年間に活躍した浮世絵師です。幕末における上方肉筆浮世絵師の代表格といえるでしょう。大坂に住し、浮世風俗画に一家を成しましました。以後上龍の画風を追う画人は多く、その様式は上方美人画の基調となっています。真作であれば、かなりの高値買取が期待できる作家です。
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2.三畠 上龍についての解説
四条派の絵師・岡本豊彦に絵を学んだ三畠上龍は、瀟洒で写実的な花鳥画を巧みに織り込んだ、独特の一人立ち美人風俗画を描き出しました。優しい顔立ちに、艶やかな色調でありながら荒く勢いある運筆で描かれた衣装。華麗さと磊落さを併せ持つ美人画には、上龍独自の魅力が表れています。上方において美人画は肉筆が主流だったため、上龍の画は主に肉筆画に本領が発揮されました。
3.三畠 上龍の歴史
三畠上龍の生没年など詳細は不詳ですが、京都に生まれたとされています。横山乗龍、上龍、襄陵、乗龍、乗良、襄陵、真真と多くの号を使用しました。「襄陵」や「乗良」から本来の読みは「じょうりょう」ではとの説もあります。姓は三畠とされていますが、裏付ける資料はなく、「三畠」を落款とする作品もありません。天保15(1844)年刊行の『近世名家書画壇』に、「今世又京師に乗龍、江戸に国貞あり」とあり、天保の頃には既に名声を得ていたことがわかります。また弘化4(1847)年刊の『京都書画人名録』では、既に故人とされていました。門人に吉原真龍がいます。
4.三畠 上龍の代表作
- 高井鴻山肖像画
- 扇美人図
- 灯籠美人図
- 明石駅立場図
- 月下歌妓図
5.三畠 上龍の作品の買取査定ポイント
独特なアクの強い表現の画にはファンが多く、真筆であれば高値を呼ぶ作家です。査定のポイントは作品の真贋にありますが、他にも作品は肉筆であるか、どれくらいのサイズか、どのような仕立てか、保存状態はどうか、箱があるかなどによっても査定額は大きく変動します。
代表的な査定ポイント- 三畠上龍本人の作であるかどうか(共箱や鑑定書があればなお良い)
- 作者の落款や印があるか
- 肉筆であるか
- 保存状態は良好か(シミや折れ、虫喰いなどはないか)
- どのような仕立てか
- どれくらいの大きさか
6.三畠 上龍の作品の取引相場価格
三畠上龍は肉筆専門の浮世絵師だったので錦絵などはまず見られません。ネットオークションでの落札例では模写とされるものが30,500円の値がついた作品がありました。紙本着色の美人画で、サイズは掛軸全体で196.5cm×60cm、軸先は木製で、状態は「シミやシワ等があります。箱がありません」と説明されていました。
7.三畠 上龍の作品の買取についてのまとめ
三畠上龍の影響は上村松園ら近代の美人画家にまで及んだといいます。美人画様式に大きな足跡を残した作家だけに、高値での買取を十分期待できる作家です。三畠上龍の掛け軸作品をお持ちでしたら、是非一度査定に出されてみることをお勧めいたします。
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