亀田 鵬斎(かめだ ぼうさい)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.亀田 鵬斎の作品を売りたいお客様へ

亀田鵬斎は、江戸後期に活躍した儒学者です。一生官に仕えず、下町の文人儒者として経書を講じ、多くの書・詩文を作りました。特に書においては草書の名手として名を馳せただけに、作品の買取にあたっては高額査定が期待できるでしょう。

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2.亀田 鵬斎についての解説

亀田鵬斎(1752年~1826年)は詩のほか書画も得意としましたが、特に書に優れ、草書では近世を通じての名手と評価されています。学問においては高い見識と博識、自由な学風で知られました。豪放磊落な性格で多くの文人らと広く交流し、作品も合作の画讃ものなどが多く残っています。特に谷文晁や酒井抱一を生涯の友としたほか、良寛和尚とも交流がありました。

3.亀田 鵬斎の歴史

亀田鵬斎は宝暦2(1752)年、日本橋鼈甲商長門屋の番頭万右衛門の子として江戸神田生れました。名を翼、名は長興、略して興。幼名を弥吉、通称は文左衛門、別号に善身堂、字は国南、公龍、穉龍、士龍、士雲、公芸などがあります。書を三井親和に、儒学を井上金峨の門に学び、23歳で私塾を開きました。千人を超える門下を持ったとされますが、朱子学以外の学問を排斥する「寛政異学の禁」に抵抗。「異学の五鬼」の烙印を押され、門人が激滅しました。塾を閉じ50歳頃より各地を周遊。江戸に帰郷後は書と詩文で再び名声を博し、揮毫を求める人で溢れたといいます。文政9年没、75歳でした。

4.亀田 鵬斎の作品の買取査定ポイント

査定にあたっては作品の真贋が最も重要なポイントになります。真作を保証する共箱や極書などがあるとよりよいでしょう。鵬斎の書は、空中に飛翔し飛び回るような(現代欧米収集家からは「フライング・ダンス」と形容される)筆法が特徴とされています。また画讃ものも多く残しているため、合作の相手によっても評価が大きく変わってきます。

代表的な査定ポイント
  • 亀田鵬斎の落款や印があるか
  • 保存状態は良好か
  • 合作であれば、誰が描いて(書いて)いるか
  • どのような仕立てか
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)

5.亀田 鵬斎の作品の取引相場価格

亀田鵬斎の作品は、ネットオークションで86,800円の値がついた例がございました。紙本四行書の大幅で、サイズは掛け軸全体が218cm×118.5cm、本紙が163cm×93.5cm、状態は「経年の汚れ、傷みなどあります」と説明されていました。

6.亀田 鵬斎の作品の買取についてのまとめ

「江戸五鬼」の一人に挙げられた亀田鵬斎ですが、心根の優しい人柄でも知られました。天明の浅間山大噴火においては難民救済のため、全蔵書を売り払って復興支援に充てるなど、人のために尽くした数々の逸話が残っています。人間的にも魅力が深く、作品は非常に需要があります。亀田鵬斎の作品をお持ちでしたら、一度査定に出してみることをお勧めいたします。