上島 鳳山(うえしま ほうざん)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.上島 鳳山の作品を売りたいお客様へ

上島鳳山は、1875年に岡山県に生まれた日本画家です。幼少より画家を目指し、1903年(明治36年)に第5回内国勧業博覧会で『美人』を出品し、褒状を受けました。45歳で逝去したため、現存している作品数はそれほど多くはありませんが、円山派の影響を受けた作品は、その芸術性が認められ複数の美術館に保管されています。

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2.上島 鳳山についての解説

上島鳳山は、酒を愛し、豪快な性格だっと言われています。しかし上島鳳山の作品は、彼の性格からは想像ができないほどの繊細な作品を残しています。円山派の花鳥画や美人画の影響を受け、特に美人風俗画の評価が高い作家でした。姿態表現の艶めかしさと、衣装表現の繊細な筆づかいは、独特の官能美を有した作品となりました。

3.上島 鳳山の歴史

上島鳳山は1875年に岡山県に生まれました。祖父が円山派の絵師であった影響からか幼少の頃から画家を志し、木村貫山や西山完瑛、渡辺祥益などのもとで研鑽を積みます。1903年(明治36年)に第5回内国勧業博覧会で『美人』が褒状を受け、その名が周知されるようになりました。1912年(大正元年)に大正美術会の設立に参加し、1915年(大正4年)の第1回大阪美術展覧会では鑑査員を務めました。大阪の富豪である住友家から支援を受けながら主に大阪で制作活動を続けました。

4.上島 鳳山の代表作

  • 十二月美人
  • 狂言図
  • 佳人遊狆図
  • 美人詠花之図

5.上島 鳳山の作品の買取査定ポイント

由来や書付など、上島鳳山の真作だということを裏付けるものがあれば査定価格は高くなるでしょう。また状態や仕立て、画題など、総合的な判断での査定となります。

代表的な査定ポイント
  • 保存状態は良好か(補修せずにそのままお持ちください)
  • 真作かどうか(印や落款が確認できるか)
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • 掛け軸の素材の質、種類
  • いつの時代の作品であるか

6.上島 鳳山の作品の取引相場価格

真作を保証されている『池畔寒鴨図』という作品が、サイズは額寸縦約207cm×横約63.3cm、画寸縦約113.5cm×横約48.7cm、「絹本彩色」で「落款・印共にあり(わずかな折れあり)」、作品状態は「概ね良好」、軸先等は本象牙とするものが、28,500円の値で落札されています。

7.上島 鳳山の作品の買取についてのまとめ

上島鳳山は、円山派の人物、花鳥、動物などの作品を多く手がけ、大阪画壇を代表する画家となりました。45歳と短命だったために現存する作品数が少なく、真作であれば高値が期待できます。もし上島鳳山の作品をお持ちの方は、是非一度査定を検討されることをお勧めいたします。