八田 古秀(はった こしゅう)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.八田 古秀の作品を売りたいお客様へ

八田古秀は江戸時代後期に活躍した日本画家です。写生に重きを置き、人物・花鳥画を得意とした作家です。円山派と四条派、どちらの要素をも丁寧に折衷させ、時に南画風のエッセンスを加えた絵は海外でも高く評価されており、日本のみならず海外でも高値を呼ぶことがある作家です。

このページの目次

2.八田 古秀についての解説

八田古秀(1760年~1822年)は京都で絵師として活動し、のちに法橋に叙せられた人物です。姓は藤原、字は子(士)瑩、通称は宮内、号に古秀、虎洲、古(固)琇といいます。写生を重視し、近現代の京都画壇にまで大きく影響を及ぼした日本画家の重鎮、円山応挙を師に仰ぎ(一説には村上東洲が師)、自らは人物や花鳥を得意としました。『群仙図』や『妖怪図』などがボストン美術館で保管されており、国内外で人気のある画家です。

3.八田 古秀の歴史

八田古秀は1760年、羽林家・園家の17代当主であった園基衡の側室の子として生まれました。1786年、八田古秀が27歳の時に画家として自立する際、位を返上したと考えられています。師事した日本画家には諸説あり、一般的には円山応挙の門人とされていますが、村上東洲の弟子だったとされる説もあります。1811年には画本『古秀画譜』を出版し、屏風絵や掛け軸作品などを残しました。1822年没、63歳でした。

4.八田 古秀の代表作

  • 商山四皓図屏風
  • 群仙図
  • 妖怪図

5.八田 古秀の作品の買取査定ポイント

八田古秀の作品は時代により落款や印章が異なるため、専門家による鑑定書などがあるとより信頼性も高められ、査定額が上がるでしょう。また、人物や花鳥画に優れたため、それらをモチーフとしている作品は人気も高く、評価額も高くなる可能性があります。

代表的な査定ポイント
  • 八田古秀本人の作品であること(証明書や鑑定書があるとなお良いです)
  • 掛け軸であれば本紙や表紙の素材は何でできているか
  • 保存状態が良好で、オレやシミなどが多くないか
  • 付属品は揃っているか(共箱・共布・栞などが残っているか)
  • 八田古秀の署名・落款(らっかん)があるか

6.八田 古秀の作品の取引相場価格

国内の骨董専門店にて、八田古秀の『雪中家之図』1幅に48,000円の値がついています。この作品は絹本による掛け軸で、軸先までの軸寸が209cm×54cm、画寸が117cm×39cmの箱付きという条件にて出品されているものです。このように作品の状態が良ければ高価買取となる可能性があります。

7.八田 古秀の作品の買取についてのまとめ

江戸時代後期の正統的な日本画を学び、円山派と四条派の調和が取れた、京都の日本画らしい日本画を能く描いた八田古秀。画家の生まれでないながらも、円山応挙などに絵を学びその技術を磨いた八田古秀の作品は、海外でも人気が高く、作品の状態が良ければ高額査定も期待できます。もし八田古秀の作品をお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。