帆足 杏雨(ほあし きょうう)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!
1.帆足 杏雨の作品を売りたいお客様へ
帆足 杏雨は、幕末から明治にかけて活躍した日本画家で、幼少の頃から画を好みました。画を田能村竹田に師事し、最初は竹田風の絵を描いていましたが、明や清の中国絵画を学んでいく中で、優しく優雅な独自の画風を確立します。
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2.帆足 杏雨についての解説
帆足 杏雨は主に清や明などの中国絵画の印象を残した絵を描いており、独特のタッチで描かれる作品は、竹田風とも中国絵画とも違う、独自の色気を含んでいます。優雅で華やかなトーンなのに、絵の中の空気までこちらに伝わってきそうな繊細さを併せ持っています。豊後南画の盛況にもっとも貢献したひとりとして数えられています。
3.帆足 杏雨の歴史
帆足 杏雨は、大分県出身。19歳の時大坂へ赴き、翌年には京都へ。師の田能村竹田のほか、頼山陽、篠崎小竹と交友しました。21歳の時に竹田に伴われて、豊前の雲華院大含を訪ねると、墨竹図を指南されます。師である竹田が死没した後は、九州各地を回り、鉄翁祖門や木下逸雲らと画論を交えました。竹田亡き後も竹田の画風に徹底的に倣い、独自の優雅さを加えた帆足 杏雨の影響を受けた画人は多く存在し、豊後南画の盛況に貢献したひとりといわれています。
4.帆足 杏雨の代表作
- 梅花老屋図(1866年)
- 秋景山水図(1866年)
- 白衣観音像(1867年)
- 耶馬渓青緑山水図(1872年)
- 夏冬山水図屏風(1875年)
5.帆足 杏雨の作品の買取査定ポイント
帆足 杏雨は、竹田風を守りながらも、中国絵画のテイストを摂りいれ、独特のタッチを築いています。その作品で一番重要なのは本人が描いたと分かること、つまり真作であるかどうかです。署名や印があるかどうか、共箱や共シールがあるかどうかなどでも真作かどうかわかるので、それらがある場合には比較的高額の査定になるでしょう。
代表的な査定ポイント- 共シール(作品の裏に貼ってある署名などの紙片)があること
- 鑑定書があって、本物だと分かる
- ヤケやシミ、破れ、虫食いなどがない
- 署名や印があるかどうか
- 共箱があること
6.帆足 杏雨の作品の取引相場価格
帆足 杏雨は、山を主体とした画を多く残しており、その取引額は比較的高めです。例えば、水墨山水図の掛軸は15万前後、騎驢問梅花図は30万前後で取引されています。手ごろなものでも、真作で共箱に入っているものだと2〜3万円で取引されており、人気の高さがうかがえます。
7.帆足 杏雨の作品の買取についてのまとめ
帆足 杏雨の作品は、人気の衰えない優しく優雅な独自の画風です。後世に残る豊後南画の盛況に影響を与えた人物の、その価値を確かめるためにも、貴重な帆足杏雨の作品を所持しているのであれば、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。
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