渡辺 南岳(わたなべ なんがく)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説
1.渡辺 南岳の作品を売りたいお客様へ
渡辺南岳は、江戸時代後期に活躍した円山派の画家です。円山応挙の弟子で、応門十哲(円山応挙の門人のうち最も優れた10人をいう)のひとりです。美人・魚鱗の画を得意としました。弟子に大西椿年、中島来章らがいます。
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2.渡辺 南岳についての解説
渡辺南岳は、はじめに源琦に師事し、次いで円山応挙に画技を学びます。その後江戸に遊歴し、江戸において開催された書画展覧会などに参加、当代一流の文人と交流を持ちました。江戸で南岳の画風は大変もてはやされ、渡辺崋山も南岳画の摸写を熱心に行っています。帰京後画作に励みますが、儒学者・皆川淇園や国学者の上田秋成との交流も知られています。
3.渡辺 南岳の歴史
渡辺南岳は、明和4年京都に生まれました。名は巌、字は維石、通称は猪三郎、小左衛門、号は南岳。20代の頃に円山応挙に絵を学びます。30代前半、江戸に遊歴、当代一流の文人らと交流しました。江戸において「京派」・「京伝」と称され円山派の画法を広めました。帰京後、四条柳馬場東に住み、円山派、四条派の画家と交友し画作に励みました。晩年は失明したとも言われていますが、定かではありません。文化10年突然病に倒れ、47歳で亡くなりました。
4.渡辺 南岳の代表作
- 『四季草花図巻』
- 『殿様蛙行列図屏風』
- 『楊貴妃図』
- 『朝顔図』
5.渡辺 南岳の作品の買取査定ポイント
渡辺南岳は、流麗な筆使いで美人や魚などを巧みに描きました。現在確認されている作品数は60点ほどです。それゆえに渡辺南岳の作品の買取査定ポイントは、真に本人の作品(真作)かどうかが重要になります。また、経年による傷みのある作品が少なくはありませんので、良質で希少な作品が市場に出れば、高額となる場合があります。
代表的な査定ポイント- 真作であること
- 作品の希少性
- 作品の状態(染み、汚れ、破れがない)
- 表装の状態(染み、汚れ)
- 箱の有無
6.渡辺 南岳の作品の取引相場価格
渡辺南岳の作品は、模写の掛け軸が8.000円、真作の掛け軸が10.000円~80.000円前後で取引されています。サイズは全体寸法が縦120cm~220cm、幅45cm~90cmでした。おおむねどの作品も経年による汚れ、染み、折れ等が見られました。しかし、大変状態の良い作品が、古物商において240.000円で売りに出されていました。ゆえに作品の状態、希少性、付属品等の有無によっては、先に紹介した金額以上で取引されるでしょう。
7.渡辺 南岳の作品の買取についてのまとめ
渡辺南岳は、円山派の画家で、30代の頃江戸にて活動をし、美人・魚鱗の画を得意としていました。その画は大変もてはやされ、円山四条派を江戸に広めた功績は大きいといえます。ゆえに良質で希少な作品が市場に出れば、高額で取引される可能性があるでしょう。
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