久隅 守景(くすみ もりかげ)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1. 久隅 守景作品を売りたいお客様へ

久隅守景の作品は、江戸初期に活躍した江戸の画家です。逆境の絵師と呼ばれる有名な存在なのですが、生没などが不明です。狩野派出身で、狩野派の祖として有名な狩野探幽を師として早くから頭角を現した人物です。彼の作品は山水画だけではなくて、人物、花鳥、仏画、農民風俗の日常を描いた画家として有名です。

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2. 久隅 守景についての解説

久隅守景が逆境の絵師と呼ばれる理由は、師である狩野探幽の姪である「国」との間に娘と息子が生まれるのですが、二人とも不祥事を起こしたことで、狩野探幽の元で描きづらくなり、狩野派を離れて家族が離散しても逆境の中筆を取り続け、精力的に作品を描き続けたからです。残された作品は、幅広い分野に渡りますが、特に農民たち庶民を描いた風俗画は、情緒豊かに描かれていて「納涼図」は国宝ともなるほどのものです。

3. 久隅 守景の歴史

久隅守景は、狩野探幽門下の四天王の一人とも呼ばれたが、破門されたと言われており、はっきりとした生誕や死去などは不明です。半兵衛と呼ばれており、無下斎、無礙斎、一陳翁、棒印と号していきます。最初の頃に書いた絵画で有名なものは1634年の「劉伯倫図」、1641年の「四季山水図」などがあげられる。1831年頃には、雪舟、伯仲、探幽の門下では一番と評されています。晩年は京都で1888年にかかれた「賀茂競馬宇治茶摘風俗図屏風 茶摘み」が実際の年齢は90歳前後と推定されるが、若々しい作品を残しています。

4. 久隅 守景の代表作

  • 『納涼図屏風』(江戸時代)
  • 『四季耕作図屏風』(江戸時代)
  • 『羅漢図』(江戸時代)
  • 『四季山水図』(江戸時代)

5. 久隅 守景の作品の買取査定ポイント

久隅守景の作品は、年代を感じさせますが、技術的にも優れていたことはもちろんですが、自由な発想から深みのある絵画描くことで人気があります。そのために、江戸時代から摸写された贋作が多く気を付けなければいけません。彼は、緻密な線で描く場合と、軽いタッチで描く場合があるので見極めが難しいようです。保存状態が良くて真作ならばかなり高価格での取引が見込めます。本人が書いた証明などがあると良いでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 本物であること
  • 希少性価値のある作品
  • 絵画の保存性の高い作品
  • 画題の珍しさ

6. 久隅 守景の作品の取引相場価格

久隅守景の作品は、江戸時代という年代を感じさせるものが多く、多少の難はありますが、高額の価格で取引が見込めます。真作であり、本紙を含む全体の大きさが縦189cm、横52.5cmの掛け軸に描かれた「淡彩水墨山水図」が370.000円以上の金額で取引されています。希少な「賀茂競馬宇治茶摘風俗図屏風 茶摘み」は大判画集を額装したものですが、縦31.5cm、横26.5cmの大きさで、38.000千円で取引されています。もう少し安価なものでは、「淡彩景色図」の木版画が、縦38.5cmの大きさで、8.500百円で出品されています。

7. 久隅 守景の作品の買取についてのまとめ

久隅守景の作品は、江戸時代の穏やかな風景や農民たちの情緒あふれる生活を見事に描くことで、彼自身の温かさが伝わるような気がします。何気ない日常を切り取った「納涼図」が国宝と評かされています。また、生没が不明で謎の絵師と呼ばれることも人気を誘い、本物であれば高額で取引されることは間違いありません。