天野 方壺(あまの ほうこ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.天野 方壺の作品を売りたいお客様へ

天野方壺は幕末から明治初期にかけて活躍した伊予(愛媛県)出身の画人で、謎の多い人物と言われています。「旅絵師」として全国を歴遊し、各地で多くの作品を残しています。中国に渡り南派を学んだとされ山水人物画を得意としていました。     

このページの目次

2.天野 方壺についての解説

天野方壺は休みなく全国を歴遊し画道修行を続け名を上げた文人画家です。幕末から明治にかけ日本全国で文人画・南画が大流行しました。文人画とは学問に携わり詩文書画をよくし、風流を愛する人士の画ということです。52歳のときようやく京都に居を構えましたが、その後もやはり各地への遊歴を続け全国各地に多彩な芸術作品を残しました。天野方壺は生涯を文人画の修行に捧げ、文人画を極めた画家といえます。

3.天野 方壺の歴史

天野方壺は文政7年(1824)松山の三津浜生まれ、通称大吉、名は俊です。別号に葛竹城・景山山本・雪眠・壷翁・壷山人・白雲外史などがあります。はじめに森田樵眠に学んだのち、京都で中林竹洞や貫名海屋に師事し書画方を学びます。その後関西から山陽・山陰・九州・四国まで数年間に及び各地を遊歴したのち、京都・江戸にて南派を学びます。明治維新後に中国上海に渡航し胡公寿に師事、以後中国への遊学は数回に及んだと言われています。帰国後も「旅絵師」として諸国への遊歴を続け、明治28年(1895)旅先の岐阜にて死去したと言われています。

4.天野 方壺の代表作

  • 山水人物賛
  • 天保九如図
  • 名花十友図
  • 観音賛 白雲外史方壺

5.天野 方壺の作品の買取査定ポイント

天野方壺は「旅絵師」として諸国をめぐり多くの作品を残してきました。それらの作品は全国各地に散在しています。それゆえに真に本人の作品であるか(真作であるか)、また旅先のいかなる場所でいつ描かれたかが書かれている書類の有無が買取価格の査定をする際には非常に重要になります。また箱の有無、その種類、商品の状態によっては、さらに高額で取引される場合があります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 箱の有無
  • 本紙の状態(染み、汚れがない)
  • 表装の状態(染み、汚れがない)

6.天野 方壺の作品の取引相場価格

天野方壺の作品は、模写で500円~10,000円ですが、模写であっても二福、三福と対物であれば30,000円以上で取引されます。真作であれば15,000円~50,000円前後で取引されます。サイズはおおむね幅50cm~80cm、縦100cm~200cmで作品の状態があまり良くないものが多くありますが、模写、真作ともに作品の状態が良好なものであり箱、書類等があるものであれば先に紹介した金額以上で取引されます。真作であればもちろんグレード等により大きく変わりますが、作品によっては100,000円~500,000円ほどになるものもあります。

7.天野 方壺の作品の買取についてのまとめ

天野方壺は「旅絵師」として多くの作品を各地に残しました。その作品は気宇壮大で俗世間の煩わしい事柄を離れたものとのいわれています。書画、文人画を極めた天野方壺の作品を一級品として欲する人は多いでしょう。今後画家としての評価が高まり、良質の作品が市場に出れば、大きな金額となる可能性があるでしょう。