新井 勝利(あらい しょうり)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.新井 勝利の作品を売りたいお客様へ

新井勝利は、1930年から1972年までの昭和時代に活躍した日本画の大家です。ロマン的作風で一世を風靡した梶田半古と、歴史画をよく描いていた大和絵の大家安田靫彦に師事し、伝統的題材を洗練された画風で表現することで、独自の世界を切り開きました。今回は、新井勝利の作品と人となりを追ってみました。

このページの目次

2.新井 勝利についての解説

新井勝利は、梶田半古や安田靫彦に師事する中で、大和絵で新境地を切り開いた昭和の日本画家です。多摩美大名誉教授あるいは日展の重鎮としても知られています。掛け軸に多くの名作を残し、美術的評価額は200万円近い値札が付きます。買取でも高額査定が付きやすいので、ぜひ押さえておきた作家の1人です。特に、花鳥画では伝統的題材を柔らかい筆使いで表現しており、心癒されます。

3.新井 勝利の歴史

新井勝利の本名は、かつとしと読みます。1895年東京に生まれました。15歳で画家を同郷の梶田半古に師事します。ロマンチックな画風を得意とし、挿絵画家として人気が高かった作家ですが、48歳で早生したため安田靫彦に師事します。同じく同郷人ですが、大和絵を得意とし歴史画を多く描いていました。1930年35歳で院展に初入選し、才能を開花させました。1940年から4年間、法隆寺壁画模写に従事した時期もありました。院展の重鎮として活躍した多摩美術大学の名誉教授として、後進の指導にも貢献しました。1972年77歳で亡くなっています。

4.新井 勝利の代表作

  • 『浮舟』

5.新井 勝利の作品の買取査定ポイント

新井勝利は、文化遺産として美術的評価が高い作家だからこそ、真作を見分けることが重要になってきます。掛け軸や色紙あるいは掛け軸になっていない捲りものも、ヤフオクでは出品されているので、”勝利”の直筆サインと落款を見つけてください。共箱があればなお高額になります。”勝利”+落款の1セットで覚えておくのが賢明です。保存環境も重要になってきます。作品もしくは台紙に傷があれば査定額は大幅にダウンされます。模写でも違いはありませんが、真作よりも評価は落ちます。

代表的な査定ポイント
  • 真作
  • ”勝利”の直筆サイン
  • 落款
  • 共箱
  • 良品

6.新井 勝利の作品の取引相場価格

新井勝利は、美術的価値は高いものの、知名度はさほど高くないので買取査定価格平均は5.000円弱です。”紫陽花図”は掛け軸ですが21.500円と大奮闘しました。全体サイズは144.5×56.5cmの縦長で、紙本サイズは30×42.2cmです。作品に経年劣化が見られますが、共箱付きの象牙軸なのでこの価格です。2019年現在開催中のヤフオクで、”浮舟”は26.000円の即決価格がついています。新井勝利作品では珍しい額装で、サイズは43×35cmの小品です。”菖蒲図””は扇面画を額装した作品で670円の評価額です。45×66×3.5cmのサイズですが、作品はともかく額の経年劣化が著しいので、この価格です。

7.新井 勝利の作品の買取についてのまとめ

新井勝利は、伝統に忠実に丁寧に描き、マニアックな人達の間では根強い人気があります。歴史的人物や花鳥画を題材に使い、伝統的雰囲気に仕上げているので、鑑賞としても室内に豪華な雰囲気を作りたいときも、重宝します。良品でも2万円超えるものもあるので、買取査定を受けてみても、損はありません。