荒木 恍嶽(あらき こうごく)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.荒木恍嶽の作品を売りたいお客様へ

荒木恍嶽は、仏画に切金工法を取り入れた仏師です。現代では、切金職人の数も減ってきているだけに荒木恍嶽の作品には希少価値があります。晩年の荒木恍嶽が何を思って千手観音や地蔵菩薩をモチーフに選んだのか、掛け軸として飾ることでご利益が得られるでしょう。ここでは、荒木恍嶽の掛け軸を高価買取してもらうためのポイントをまとめてみました。

このページの目次

2.荒木恍嶽についての解説

荒木恍嶽は、1922年(大正11年)生まれの仏師です。本名は荒木甚七郎、恍嶽は雅号となります。1977年(昭和52年)に斉前恍琳に師事し、宗教芸術院に入会します。宗教芸術院は、京都で仏画や仏像彫刻などを教えている仏教美術教室です。毎年仏教美術展を開催しており、荒木恍嶽も宗教芸術院の会員となった翌年から作品を出品しています。荒木恍嶽の転機となったのが、講師の松久眞ヤに切金を教わったことで、全国各地で個展を開催して成功をおさめています。

3.荒木恍嶽の歴史

仏画に切金工法を取り入れた荒木恍嶽は宗教芸術院に入会後、「地蔵菩薩」や「千手観音」などの作品を発表します。地蔵菩薩に手を合わせると、拝んだ人の身代わりとなって地獄の苦しみから救うとされています。千手観音は、千の手と慈眼を持った菩薩です。古来より慈悲深い菩薩として、多くの人々に信仰されてきました。荒木恍嶽の作品にも、上質の正絹で織られた西陣・復元織りが表装に使われており、切金が施されています。切金とは、金箔や銀箔を細く切って貼り付け、仏画や仏像などに繊細な文様を施す手法です。地蔵菩薩と千手観音は荒木恍嶽の代表作となっており、オークションなどで高値取引されています。

4.荒木恍嶽の代表作

  • 千住観音
  • 地蔵菩薩

5.荒木恍嶽の作品の買取査定ポイント

荒木恍嶽は昭和に活躍した仏師です。金箔や銀箔を細く切り貼りした切金細工を得意としましたが、現代では切金職人の数が少なくなってきているために、荒木恍嶽の作品は高値取引されています。切金という技法そのものが貴重な価値として高評価につながっています。荒木恍嶽の場合は、買取市場に出回っている作品の数が少ないのが残念な点です。

代表的な査定ポイント
  • 真作であるか
  • サイン・落款の有無
  • 汚れ・シミがある場合その程度

6.荒木恍嶽の作品の取引相場価格

荒木恍嶽の代表作である「地蔵菩薩」や「千手観音」の制作された年は定かではありませんが、荒木恍嶽が仏画に切金工法を取り入れ始めた1977年以降に作られたものです。地蔵菩薩の掛け軸の大きさは縦202cm×横74cm、千手観音のほうは縦198cm×横74cmの大きさです。荒木恍嶽の作品の買取相場ですが460,000円となっており、オークションなどで高値取引されています。掛け軸は表装済みで、高級桐箱の中に収められています。

7.荒木恍嶽の作品の買取についてのまとめ

切金は細長く切った金や銀の箔を用いた技法で、平安時代から鎌倉時代にかけて流行りました。仏画や仏像の装飾として使われてきました。荒木恍嶽の代表作として切金細工を施した「千手観音」と「地蔵菩薩」が、オークションなどに出品されています。切金職人は少なくなっていますから、荒木恍嶽の作品は名人芸として後の世に語り継がれる作品となるでしょう。