麻田 鷹司(あさだ たかし)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.麻田 鷹司の作品を売りたいお客様へ

麻田鷹司は両親が日本画家という日本画一家の長男として生まれ、58歳で早生した京都の画家です。当然ながら幼少より英才教育を受けていますが、本人自身が持つ類まれな才能と、常に全力投球で昭和を走り抜けた情熱の人でもありました。今回は麻田鷹司の作品と人となりに触れてみます。査定の参考にしてください。

このページの目次

2.麻田 鷹司についての解説

麻田鷹司は創画会創立者の1人であり、武蔵野美術大学の日本画科教授でもあります。京都で生を受け地元の美術学校を卒業後、初めは創造美術展を中心に作品制作発表していました。モダニズムを得意とし金銀箔を巧みに使いながらも、臨場感のある写実的画風が特長です。伝統にこだわらず欧米や中国の画法も挿入しながら、独自の世界観を確立していきました。記念切手に採用された作品もあります。

3.麻田 鷹司の歴史

昭和3年日本画家だった父と母の間に長男として、京都に生を受けました。幼き頃から父より英才教育を受け現代の京都市立芸術大学に進学しますが、在学中に創造美術展に初入選しています。以降創造美術会を中心に作品の制作発表し、入選を繰り返しています。38年、54年と文化交流使節団にも参加して、欧州や中国などの画風も臆する事なく取り入れいきます。基本にのっとった画面構成と、ナイーブな内面性を鋭く描く風景画を多く残し、見るものを惹きつけるような臨場感のある画風が特長的です。代表作に”厳島図”などがあります。

4.麻田 鷹司の代表作

  • 厳島図
  • バラ(薔薇)と花瓶
  • 雪景

5.麻田 鷹司の作品の買取査定ポイント

まずはまぎれもなく真作だと保証できないと、高額査定につながらないので、共シールを確認します。多くの作品では表面の右下に、黄色で鷹司と筆書きされたサインと朱の印章とを見つけます。作品の雰囲気に合わせて黒の印章である場合もあります。朱の印章が鷹の文字を丸で囲んだだけの簡単な形で添えられている事もあります。額の裏に画題に共シールが墨書きで添えられている事もあります。いずれにせよ、確かに麻田鷹司の真作だと証明できれば良いのです。美品であり傷がない事も重要です。

代表的な査定ポイント
  • 共シール
  • 印章
  • 額の裏に共シール

6.麻田 鷹司の作品の取引相場価格

麻田鷹司作品は10号以上の大作で、平均24000円程度です。ここ1年間で見るとヤフオクで落札された作品の最高額は80,000円です。画題は”法隆寺頌”、30号(118.3×99.7cm額付き)の大作で、紙本彩色です。全面に金箔を貼った上に、舞い降りる天女と法隆寺が描かれている構造です。豪華さに荘厳さが加わり麻田鷹司ワールドを展開しています。作品は良品ですが額に傷みがあります。昭和52年発行の麻田鷹司画集は、90円で落札されています。ケースにヤケが目立ちます。本文は良品です。

7.麻田 鷹司の作品の買取についてのまとめ

基本に沿ってきっちりとした構造で描かきつつも、モダンな麻田鷹司の絵に惹かれる人は多くいます。大作を好んで描いたので、現代の住環境だと若干購入を躊躇する人もいそうですが、居間に1枚置くだけでも華やかな雰囲気になります。実際ニーズは充分ありますから、臆することなく査定してみましょう。