馬場 一路(ばば いちろ)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!
1.馬場 一路の作品を売りたいお客様へ
馬場一路は、東京の丸ビルに「和風堂」を営んだ文具商です。生涯で33,787体という途方もない数の観音施画を描いた信心の人で、昭和の良寛と称されました。その優しい画風は多くに好まれ、幅広い世代に需要が見込まれる作家です。
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2.馬場 一路についての解説
馬場一路(1888年~1965年)が、自らを一路居士と号して観音施画を始めたのは、42歳の頃でした。一路という号は、17歳の時愛読した黒岩涙香の『天人論』の一節、「ああ向上の一路ある哉」にちなむものだそうです。屋号「和風堂」は親しくしていた夏目漱石による命名で、ほかにも岩波書店の岩波茂雄ら多くの文人と交流をもちました。
3.馬場 一路の歴史
馬場一路、本名・馬場一郎は明治21(1888)年、群馬県高崎町大字高砂町で出生したとされていますが、実際は母方の祖父宅がある宮元町の士族屋敷で生まれたそうです。幼少より学業優秀だった一路は、少年期より文章や絵の制作に興味を持ち始め、17歳で中学校を卒業すると上京し、中国貿易商・晩翠軒に就職しました。ここで書画・陶器などの見識を磨き、23歳で独立。「馬場一郎商店」を開き、のち「和風堂」として商売を軌道に乗せました。昭和34年に観音山で観音施画会を催しましたが、この年脳血栓に倒れ、昭和40年に77歳で没しました。昭和49年、観音山慈眼院境内に一路堂が建立されています。
4.馬場 一路の作品の買取査定ポイント
多才であった馬場一路は、書・画・篆刻等、様々なジャンルに作品を残しています。査定の重要なポイントは、その真贋にありますので、真作を保証する箱書や鑑定証などがあるとよいでしょう。また作品の状態やサイズ、画題などによっても査定価格は変動いたします。
代表的な査定ポイント- どういったジャンルのものか
- 馬場一路の署名・落款があるか
- 傷み具合はどうか(保存状態が良好であれば評価額が高くなります)
- どのような仕立てか
- 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
5.馬場 一路の作品の取引相場価格
馬場一路の掛軸作品はネットオークションで10,000円の値が付いた例がありました。画題は『木蓮画讃』、水墨淡彩の木蓮の画に「わがふでにかたちをとめてうつりゆく花の色香にしばしなごまふ」との短歌が讃された作品で、サイズは掛軸全体が114.5cm×44.5cm、本紙が34cm×37cm、共箱付で、状態は「ヤケ・シミが有ります。表具に折れが有ります」と記述されていました。
6.馬場 一路の作品の買取についてのまとめ
馬場一路は夏目漱石といった当時の知識人と親しく交わった文化人であるとともに、「昭和の良寛」とも呼ばれ敬愛された人物でした。もし馬場一路の作品をお持ちでしたら、ぜひ一度査定に出してみることをお勧めいたします。
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